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■転性悪役令嬢 ~男になって破滅フラグを回避したいだけなのに、Fクラスの下克上とか溺愛とか知りませんっ!~  作者: 富士とまと


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剣術大会が終わったら、次は

 終わりました。学年対抗剣術大会。

 無学年生トーナメントがあったり、全学年一斉に運動会みたいな感じだったから、うっかり忘れそうになりましたが。

 所詮は学年での順位を競う大会です。

 結果、剣術大会の順位は、1位がSクラス、2位がAクラス……おいおい、順当だな。

 ってか、差が縮まるどころか開いたじゃないか。

「我が、Fクラスは、3位ですっ!」

 ソフィア賛成の言葉に、クラスメイト達がわーっと、歓声をあげる。

 いやいや、SクラスとAクラスと差が開いたよ?

 と、思っていると、隣のEクラスがすんごい目で私たちを見てた。

 はい。Eクラスなら近いうちに抜けるかもしれません。

「いい気になるなよ、たまたまラッキーだったくらいで」

「そうだ。たかが1回いい順位だったからって。次は……数学のテストだからなっ」

「クラスに一人二人優秀な人間がいたって、あてずっぽうに数字を書いてラッキーで点数が取れる人間が一人いたって駄目なんだからなっ!」

 ん?

 あてずっぽうに数字書いて当てるっての、私のことでしょうかね?

 すっかりラッキーで生きてる人キャラに仕立て上げられている。まぁいいけど。

「クラス全員の合計点が加点されるんだ。お前たちはもともと馬鹿集団だからな、頑張ったって、無駄なんだよっ」

 あー。

 まぁ、正直ねぇ。

 100点のテストだもんなぁ。平均点80点のクラスと、平均点50点のクラスだと、900点も一気に差が開くんだよなぁ。

 剣術大会とか、いくら1位でも100点しかもらえないんだし……。

 ……なんか、配点おかしいよね。逆転しずらい仕組みになっているとしか思えない。

 いや、でも、……無学年トーナメントの優勝クラスは1000点もらえるとか言ってたから、そういうボーナス的な何かがあるからそうでもないのか?

 うーむ。

「いい気になどなれるわけない……」

 フレッドが暗い顔をしている。

 ギリギリと奥歯をかみしめたその顔。うわー。黒い煙が。

「もし、あの時剣の型で不正がなかったとしても4位がせいぜい。4位だったとしても……Sクラスには逆転できなかった……」

 あ、不正って言っちゃったよ。

 変だとは思ったけど、フレッドは不正だと断言した。何か思い当たることあるのかな?

「まだまだだ。もっと力をつけなければ……」

「おいおい、フレッド、みんな喜んでるんだ。反省とか次への教訓とかそんなん後回しで、喜ぶところは一緒に喜ぼうぜ!」

 マージがフレッドの背中をバンバンと叩く。

 あ、黒い煙がどっか消えた。

「そうですね。5位か6位で終わると思っていたのが、3位です!リザークのおかげですっ!」

 フレッドが明るい声を出すと、クラスメイト達もリザークよくやった。リザークありがとうと、私に声をかけてきた。

「ううん、みんなが頑張ったおかげだよ。次は数学のテストみたいだけど、みんなで頑張ろうね!」

 にこっと笑う。

「私、数学苦手なんだ……」

「大丈夫、私が教えてあげるよ」

「また、残って特訓するか?」

「そうだね!また日が暮れるまで特訓しましょう!」

 えー、日が暮れるのはやばいんですけど……。いっそ、早朝特訓にしません?ねぇ?

「サーシャは数学のテスト満点だったんだよね!いろいろ教えて!」

 サーシャが困った顔をする。

「ごめんなさい、あの、私、家には暗くなる前に帰らないといけないので……」

 よし。私一人帰るわけじゃなきゃ、不自然じゃなさそう。


数学(算数)でしゅ。

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