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■転性悪役令嬢 ~男になって破滅フラグを回避したいだけなのに、Fクラスの下克上とか溺愛とか知りませんっ!~  作者: 富士とまと


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勝負の行方……なぁ?

 まるで、ブランカの動きがまるでスローモーションのように見える。

 いや、決して遅いわけじゃない。兄1ほどではないにしろ、兄4程度にはスピードがある。

 神経を研ぎ澄ませていたからだろうか。

 ああ、ここだ……。

 どこをどの方向にどんな力で打てばいいのか、ぱぁーっと啓示を受けたように頭の中に浮かんだ。

 不思議な感覚。

 そう、繰り返し繰り返し見たあのビデオの中の達人が、自分の中にいるような感覚。

 そうか。

 ブランカの動きが剣道のそれに似てるんだ。

 カッっと、ブランカの剣をいなす。

 その瞬間、ブランカは繰り出した剣の勢いそのままに斜めに体制を崩した。

 ああ、これだ。相手の力を利用して体制を崩し、そのすきに攻撃する。

「こてぇーーーっ」

 思わず、発声する。

 そして、見事に、私が繰り出した小手狙いの木刀は、ブランカの手を打った。

 籠手で手を防御もせず、竹刀ではなく木刀で思い切り叩かれれば、そりゃ、剣を握っていられないよねぇ。

 からん、からん、からん……。

 ブランカさんの持っていた木刀が地面に落ち、2度ほど小さくはねて転がった。

 しぃーん。

 あれ?

 勝負がついたんじゃないの?

 えーっと、勝者誰々みたいな、そういうのないの?

 立っていたはずの審判を見る。

 おーい、旗をもった審判、お前、どっち見てる。そっち、第3競技場でしょっ。

 そんなんで審判務まるの?

 ブランカさんが落ちた木刀を拾う。

「私の負けだ。すまなかった。完全に侮っていたが……」

 木刀の持ち手を渡しに向けてブランカさんが差し出した。

 受け取れってことかな?

「聖剣や剣豪とよばれる者がいるボンパール家の八男だ。いい気になっていた自分が恥ずかしい」

 いえ、私は助かりました。いい気になって油断してくれてありがとう。

「次は、負けないからな」

 にこっと美しい顔で男らしく笑ってビアンカさんは背中を向けた。

 うわー、かっこいい。

「おい、よそ見をするな。勝負はついた」

 っと、ビアンカじゃなくて、ブランカだった。ブランカさんが審判の肩をぽんっと叩く。

「あ、ああ、早い、さすがです」

 と、審判が赤い旗を上げようとして、ビアンカが腕を止める。

「逆だ」

「あ、そうでしたか?すいません。勝者、白!」

 と、審判が白い旗を上げた。

 うーんと、とりあえず白は私で合ってますよね?自分でも不安になっちゃうよ。

 ちらりと、Fクラスのクラスメイト達がいる場所を見る。

 唖然としてこちらを見てる。

 え?何、そのびっくり顔。

 もしかして、審判が間違えてる?白って私で合ってるよね?特に目印もなく、確か白と赤はトーナメント表の右側に書かれた側が赤とかそういうルールって聞いた気がするんだけど。

 あれ?

 勝ったんだよね?

「ほら、さっさと出て。次の試合が始まるからっ!」

 審判にぞんざいに追い出された。あうー。

 そんなわけで、第2試合、第3試合と終わり、私のグループの1回戦が終わりました。

 次から2回戦。2回戦の第一試合は、シードだった1Sとの対戦です。

 ここで負けてもいいかな。……1Sに負けるなら不自然じゃないよね?

 てなわけで、選手は位置について。

 という言葉で、一人の少年がてこてこと開始線まで歩いてきて、木刀を置いて競技場から姿を消した。

 ん?

 なんだろう。補給班みたいな人がついてて、選手のために木刀を用意したのかな?


ありがとうございます。


見てないにもほどがある……。おい、審判……

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