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■転性悪役令嬢 ~男になって破滅フラグを回避したいだけなのに、Fクラスの下克上とか溺愛とか知りませんっ!~  作者: 富士とまと


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操作されてる

「そうだね。無理をして怪我をするよりは、駄目だと思ったら木刀を捨てて両手を上げるんだよ。それが降参の合図だ」

 ふーん、降参の合図なんてあるんだ。初めて知った。

 え?なんで、初めて知るんだろう。剣の訓練は4歳から11歳になるまで兄たちとしてるのに……。降参なんて誰もしないから?させないから?

 ……うち、何気にスパルタなのでは……。

「いいの?フレッド、1回戦負けになっちゃうよ?」

 フレッドがいいと言うならば。

 フレッドの体から黒い煙が見える……。あかん、本当は1回戦勝たないと駄目な感じだ。

「このトーナメント表、おかしいね。例年4年生の剣術上位クラスがシードされるはずなんだけど……」

「あ、やっぱりフレッドもおかしいって思ったんだ!だよねぇ。Sクラスってだけで1年なのにシードされるなんてさっ!」

 フレッドが小さくつぶやく。

「何の意図があって、こんな操作を……」

 糸?捜査?

 なんて言ったのか、よく聞き取れなかった。

「まぁ、そう怒るなって。1Sも、せっかくシードしてもらったって、2回戦は4Cと当たるんだぜ」

「マージ、それ、ボクが負けること決定で話をしてない?」

 むぅ。

「あはは、わりぃわりぃ。リザーク。まぁ、ほら、相手が相手だし、俺が出場しても勝つ自信はねぇから。ま、どちらにしてもシードしてもらってもざまぁねぇよな。まだ、1Aのが2回戦まで突破する可能性あるんじゃねぇの?」

 確かに、1Aは対戦相手に恵まれてる。1回戦は1Dだし、2回戦は、2Fか2Cだ。

 うー、悔しいなぁ。

「リザーク、そんな落ち込まなくてもいいですよ」

 フレッドが私の頭をなで始めた。

 いやいや、落ち込んでない。悔しがってるんだよ。

「そうだよ、リザーク。無学年トーナメントだけが勝負じゃないからな。トータルで優勝すればいいんだから!」

 息の落ち着いた補給班の子がにこっと笑った。

「そうね。私も頑張りますわ。リザーク、フレッド殿下や私の剣の型を見たら、学年1位を確信しますわよ」

「へー、それは見るのが楽しみだ」

 どんな美しい型なんだろうか。

 そういえば、サーシャの手は長年剣を握っていた手だった気がする。

「俺たち打撃班だって、スゲーぞ」

 マージが鼻の下をこすった。

 うん。練習用レンガの使用が禁止になるくらい割りまくってるもんね。

「補給班も、頑張りますっ」

 クラスのみんなが、なぜか私を励ましモードだ。

 だけど、本当に、落ち込んでなんかないよ。むしろ、Sクラスずるいっ!対戦相手に恵まれすぎのAクラスもずるい!

 ずるいクラスになんか負けたくない!って、めっちゃやる気出てますよ。

 あ、その前に4Cのビアンカだっけ、ちがうな、ブランカ?と対戦だっけ。


 えっと、本日は居残り練習なしで帰ります。

「対戦相手が4Cのビアンカという人に決まったみたいなんですが、どんな人ですか?」

 兄6が答える。

「まず、ブランカという名前だな」

 はい。間違えました。

「僕よりは強いかな」

 と、兄6が苦笑い。

「お前は俺たち兄弟の仲で一番弱いからなぁ」

 と、兄4が兄6の頭をなでた。


いつもありがとうございます。


この話、アルファポリスだと、下に兄一覧乘ってます。タイトルにそう書いてあるから間違いないはずなのだ。

……タイトルに書いたのは、後で自分が見やすいように……って、わかるよね?

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