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■転性悪役令嬢 ~男になって破滅フラグを回避したいだけなのに、Fクラスの下克上とか溺愛とか知りませんっ!~  作者: 富士とまと


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がんばりやサーシャ

「兄たちが勉強を見てくれるんですっ」

 嘘じゃないよ。家に帰れば特訓が待ってるのである。陽が暮れて女になったあとは、お母様がレディ教育をしてくれる……いらないのにぃ。

「お、兄って、騎士団で最年少団長になるんじゃないかって噂されてるアルフ様か?いいなぁ、俺も一緒にリザークの家に行っていいか?」

 ……いいわけないだろっ。

「マージはクラスのみんなと走るんでしょう?それに残念ながら、家で待っているのは、別の兄ですよ」

 パンパンパン。

 手を打ち鳴らす音に、皆が一斉に黙る。

「話は後にしてくださいね。剣術大会の選手を今は決める大事な時間です。では、今から名前を呼んだ人はこちらに」

 うおっ。

 そうだったぁ。選手って、何人?最後までたってたのって、5人だけじゃん。あ、そうだ。

「あああ、もう体力のげんかいだぁ」

 尻もちをつく。

 選手が4人なら、これで、私は立っていられない人になって、選手の座を逃れられるはず。

「……リザーク……?」

 フレッドが白い眼をして僕を見た後、慌てて座り込んだ。

「はぁー、はぁー、僕も、もう限界だったんですよ」

 なんか、嘘くせぇ。

「だらしねぇな、お前ら。俺は、まだあと500回は振れるぜ!」

 と、木刀をぶんっと振って見せるマージ。頑張ってね。クラス対抗剣術大会。

 ソフィア先生が7人の名前を呼んだ。その一人は、最後まで立っていた女子。残りの6人は、座り込んでいた男子。

 あれ?

「なんでだーっ!俺、最後まで残ってたのにっ!」

 マージが頭を抱えた。

「では、以上の7名が素振り部門の選手になります。指定の時間内一定のペースで素振りを続けられるか競いあいます。あなたたちには多少キツイ時間設定かもしれませんが、必ず最後までペースを保ちながら振り続けることができると信じています」

「素振り部門?」

 マージの疑問に先生が答えた。

「実際に剣の腕を競うようになるのは3年生からです。それまでは、まだ剣を持ったこともない生徒もいますから、剣術大会と言ってもいろいろな種目で競い合います。では次は剣の型部門の選手。サーシャさん」

 名前を呼ばれたサーシャが立ち上がった。まだ体力が回復していないのか、ふらりと足元がふらつく。

「おい、大丈夫か?」

 思わず駆け寄り肩を貸す。

「リ、リザークっ。だ、大丈夫だっ」

 突き放された。

 えー、なんでぇ?って、ああ、そうか。ついうっかり駆け寄っちゃったけども。私、男じゃん。女子って思春期真っ盛りだし、男子に触られるのだっていやとかあったりするよね?

 ……うん、日本人小学校高学年の時の私の記憶がそう言っている。ちょっと男子と触れあればすぐにクラス中で「うわー、できてるっ」とか噂されたり、マイナスしかない……。

「ごめん、サーシャ……」

 すすすと、後ずさる。

 すると、サーシャがしゅんッと叱られた犬みたいな表情をした。

「あ、違う、その……」

 サーシャが何か言いたそうだったけれど、剣の型部門で最後に名前を呼ばれたフレッドがサーシャに話しかけてサーシャの言葉が途切れる。


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