表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
■転性悪役令嬢 ~男になって破滅フラグを回避したいだけなのに、Fクラスの下克上とか溺愛とか知りませんっ!~  作者: 富士とまと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/156

目隠しの末

「さて、では早速クラス対抗剣術大会の選手を決めましょう」

 ざわざわとざわめきが広がる。

 剣の腕に自信がある者もいれば、当然剣を一度も握ったことのない者もいる。

 男女混合だし、高等部には騎士科以外もあるわけだし、そりゃそうだろう。

 うん。私も剣は無理ってことにしておこう。

「では、全員目隠しをして木刀を持って素振りをしてもらいます」

 は?全員?

 男も、女も?……ま、まぁ、女騎士なんてのを目指す人もいるだろうけれど……。

 サーシャがすぐに木刀を手に取る。

 柄の部分を両手で握り、すぐに置いて別の木刀を手にとった。

 おや?女騎士でも目指してるのかな?わざわざ手になじむ木刀を選ぶなんてかなりなものじゃない?

「ほら、ぼんやりしてんなリザーク」

 マージが、私に向けて、木刀をポーンと放り投げる。

 ちょっ、雑だな。行動がいちいち。兄4を思い出すよ。

「先生、なぜ目隠しをするんですか?」

 ああ、そう、それ!なんでだろう?

「今から腕が上がらずもうだめだというところまで素振りをしてもらいます。今はまだ、人の動きに影響されやすいですから、自分の型を崩さないようにするためと、自分の限界と真摯に向き合うためです」

 限界?

 素振りの限界って、どれくらいだったかなぁ。

 男になると決めた日から、毎朝兄の訓練に付き合わされたおかげで、そこそこ回数は振れるようになったけど……。兄にはまだまだ到底及ばない。

「では、初め!」

 ぶんっ、ぶんっ、と、木刀を振り始める。

 ああ、この木刀、家で使っているものよりも若干軽いな。ひゅんひゅんって、風を切る音が聞こえて気持ちいぞ。

 私の両隣って、確かマージとフレッドだったよね。耳を澄ますと、両隣からもひゅんひゅん聞こえる。ペースは、フレッドが一番早いだろうか。

 マージは、足を踏み出しながら振っているようで、足を戻す時間があり木刀を振るペースはやや遅い。

 っていうか、いちいち「はっ」「はっ」とか言うの、うるせーよ。ったく。

 と思ったら、どこぞから「ふんっ」「ふんっ」とか「ふっ」「ふっ」っていう声も聞こえてきた。

 しばらくすると「はぁ……」「はぁ……」という声も。

 これは、体力が尽きてきた感じなのかな。女子?男子?声変わり前の男の声の可能性もあってよくわからないな。

 苦しそうな声はだけれど、ずっと続いている。

 まだやれる。頑張れる。負けない。

 苦しそうな声から、そんな言葉が聞こえてきそうだ。

 ドサッ。

 人が倒れる音が聞こえた。

「サーシャさんっ!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=613262247&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ