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お泊り会?

 さっきのマージの24時間耐久発言と、フレッドの並大抵の努力発言とをミックスさせた……話聞いてたよ、まじめに考えてたよという完璧な……。

 って、まって、フレッドの言葉聞く前に笑ったんだった。しまった、いかにも言い訳無理やり考えましたバレバレじゃない?

「合宿!いいな、それ!」

 マージが目を輝かせた。

「また俺んちみんなで集まろうぜ!ダンス、練習しようぜ!」

 クラスの不安そうにしていた子たちの顔色がよくなった。

「合宿……楽しそうです」

「マージの家のご飯美味しいんだよな」

「人一倍練習すれば、私でも何とかなるかもしれない」

 みんな、合宿に前向きだけど……。

 ちょ、合宿なんてしないってば!

 なんで決定事項になってんの!泊まりなんて無理にきまってんじゃん。

 日が沈んだら、女になっちゃうっていうのに……。

「合宿ですか……さすがに、夜の警備のことを考えると僕は王宮を離れるわけには……」

 だろ?な!フレッド、お前、たまにはいいこと言うじゃないか!

 合宿は無理。

 オーケー。みんな、合宿は無理だよ、いいね?

 なんつっても、王子が無理だっつってんだから。まさか、王子をのけ者にしてみんなで楽しく合宿なんてしないよね?

「じゃあ、お前んちで合宿すりゃいいじゃん」

 ……。ええ、そう。

 空気読めない子がいました。

 その名はマージ。

 おいこら!どこの世界にお城で合宿ルンルンルーンって、クラスがありますか!

 ほら、見なさい、クラスメートの顔を。

「お、お城……」

「いや、さすがに……」

 閉口してる。当たり前だ!

「それ、いいですね」

 誰だ!マージのアホな発言に賛同した馬鹿は!

「流石にすぐにというのは無理でしょうが……。ダンスホールの横に合宿用の宿泊塔を建ててもらえば……」

 フレッド!

 お前か!

 空気を読め!空気を!

「残念ながら、私は泊まりでの外出は……」

 空気を読める子、サーシャ偉い!

「だ、だよな!いくらクラスメートといっても、男女が宿泊するとか、どんな噂が立つかわからないもんな。うん、うん、サーシャの言う通り。とくにフレッド、お城に女性を招くだけでも、どんな噂が立つかわからないんだぞ?泊まらせるなんて、ありえないからなっ!」

 マージががっかりした顔をする。

「なんだよ、男女とか関係ねーじゃん。仲のいい友達と合宿とか最高じゃね?」

 マージの言葉に、サーシャがきりりと表情を引き締める。

「そうですわ!男女とか性別なんて関係ありませんっ!私たちは、友達、男とか女とかそんな陳腐な言葉で関係を崩されるような仲ではありませんわ!」

 ちょ、サーシャ、どこのスイッチ入ったの?

 だめだよ、貴族社会は、男と女の噂大好きなんだからっ。

「私だって、合宿したいんです。でも、でも……」

 うお、サーシャ、お前も合宿賛成派に寝返るつもりかっ。

 ダメだっての!日が落ちたら、女になっちゃうし。


HJ大賞2次通過作品


いつもありがとうございます。更新ペースですが、えーっと、しばらく毎日です。またペースが変わる時にはお知らせします。


それから、第二章からはもう少し恋愛キラキラモードにするっ!(といって実行できないフラグ?)


それから、感想ありがとうございます。感想返しをする時間がなかなか取れなくて、とりあえず1ページ目だけ……(*´▽`*)返せてないところは無視したのでもなんでもなく……時間の都合で、ごめんなさい<(_ _)>

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