6. 初めての‥‥③
続きましても、
「夜勤」の話。
準夜勤‥‥それは夕方から始まる素敵なお仕事!
朝も起きずに昼まで寝られます。早起き大っ嫌いの私はルンルンですね。遮光カーテンで部屋を暗くして寝こけるのです。昼過ぎから支度を始めて、さぁ出勤。
勿論、夕食持参ですよ。自作なお弁当でもコンビニでもカップラーメンでもなんでもあり。しかし、その日の状況で休憩時間が少なかったり、取れなかったりする事もありました。そんな事はまず無いハズ?なんですけどね。
準夜勤のお仕事も他の勤務とする事は同じです。
唯、夕食と消灯時間が決まっている為、新人ちゃんには時間が足りない!
お決まりの様に30分前には病棟に入り、情報収集と準夜帯の点滴準備。
16時準夜勤の幕開けですよ。全体の申し送りをして、チームからの申し送りが終わると受け持ちの部屋をまわりってご挨拶をして点滴、排液ラインなどの確認。申し送られるんですけど、自分の目でも確認するんです。最初の準夜も新人3人。受け持ちは6人部屋2つ。比較的安定している患者さまが多いので、楽なハズなのですが、新人ちゃんには苦しいです。何故なら、端折って良いところと悪い所がわからない。全部やっちゃう。だから、終わらないのですよ。早い話が滅茶苦茶要領悪し(涙)
まずは食前に終わらせないと行けないものを終わらせます。血糖測定とか配薬とか。血糖の値によっては医師の指示の元、インシュリンの注射です。配茶や配膳もありますが、遅出の助手さんがいるのでやってもらえました。で、この隙間で順番に30分ずつ休憩を取りつつの夕食を食べてしまいます。ガツガツ食べて、歯磨きして休憩終了です。消灯後に残りの30分取れるはずですが、休んだ事‥‥なかったかもですね。
食事休憩が終わった頃には、患者さまも夕食後になっているので、検温の時間になります。バイタル測定(状態によってする人としない人、体温だけの人、SPO2測定の人など情報収集して決めておくんです)、夕飯の摂取量、術後ならば腹部症状、ガーゼ汚染の有無、ドレーンからの排液量、性状、ガーゼ汚れていたら交換、熱があるならば氷枕交換といつもの検温ですね。でも端折るだけ端折ってやらないと本当に終わらない。しかも、寝る前の時間帯って何故だかナースコールが頻発です。むか〜しなので、トランシーバーみたいな受信機持って歩いてましたが、何言ってるの聞き取れない。部屋番号とベット番号は出ているので、部屋まで行きますよ。「どうされました?」ってね。結構、押し続けてくる人もいます。「今、行ったのに〜」泣けてきます。先に進まん!酷いと握りっぱなし押しっぱなしのどうにもならない人もいました。寂しい気持ちになってしまう時間帯なのでしょうかね〜。
21時になると消灯となります。廊下と各部屋の電気を消してしまえば、ホッと一息。23時にラウンドするので、その間記録とナースコールの対応。消灯後は鳴ったら即取りのベットへ直行ですよ。皆さん寝てますから。夜間は「痛い、眠れない、氷枕変えて欲しい、トイレ出た又は行きたい」が多かったですか。
23時は深夜と同じで様なチェックをして、体位交換をして、ベットの周りを整えて深夜さんにバトンタッチとなるのです。
帰るのは24時30分以降になるので、勿論公共交通機関はあり得ません。働いていた大学病院はハイヤーをチャーターしてくれてました。終わる時間を予測して、24時45分で!とお願いするとその時間に来てくれます。当直師長にチケットを貰うんだったか、夜間受付の守衛さんに貰うんだったかわすれましたが、全額でます。同じ時間、同じ寮の人がいると乗り合いになのですが、いないと1人。ちょっぴり優雅な気分でした。タクシーよりも乗り心地ご良かったし、運転手さんも丁寧だったような。しかし、コストがかさむのか後に、同じ時間ならばいろんな寮の人と乗り合わせが始まり、更に三交代から二交代へと移行する事になって行きます。だって、二交代ならばハイヤー代なくなりますからね。経費削減ですって。
ナースコールが頻発で泣きたくなる事もありますが、日勤より断然夜勤が良い!こんなの私だけでしょうかね?
SPO2‥‥経皮的動脈血酸素飽和度の事。測った事ある人もいるかもしれませんが、指に挟んで測るやつです。