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3.異変1

 シャランシャランと音がする。

 ひらりひらりと赤い紐が舞う。


 あたりは暗闇。どこが上で、どこが下かもわからない。そんな真っ暗闇を切り裂くのは、黄金の閃光だ。

 

金色に遅れて赤が舞う。


 それに惹かれて、ひたひたと裸足で無機質な黒を歩いていく。


 シャランシャランと、澄んだ音は速くなり、無限に木霊し世界と脳内に響き続ける。それに急かされて足を速める。


 ひたひた、ひたひた、ぱたぱた―


最後は小走りになり、輝く黄金を目指す。それは人影。誰かが黄金を振っている。輝くそれは、姿かたちがよく分からない。


目を、細める。その人は、黄金を振っているのか、舞っているのかよく分からなかった。ただじっと、力にあふれるその姿を見つめることしかできない。面差しは、見えない。

「あなたは―」

そう問おうとして、その日の夢は終わった。


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