臨死
「担イシ者タチ」第三話です。
今回はかなり短いです。
でも次は長くなると思います。
今回訳あってスマホで投稿しています。文脈に違和感があるかもしれません。
よろしくお願いいたします。
「ハツキとまた会えるなんて嬉しいよ」
過崎初希の幼馴染である霧科祈はハツキに肩を借りて歩きながらそう言った。
「僕も祈と会えて良かった......三ヶ月ぶりだね」
ハツキと祈は共に孤児である。二人は五歳のときから同じ孤児院で育っていて、それ以前にも交流があったので、かなり仲が良い。
「鈴や梓たちは?」
「たぶん無事だと思う。もしかしたらみんなそこにいるかも......」
そこ、とはハツキたちが今向かっている場所だ。東京の都心から少し離れたところにある廃墟......ハツキたちが孤児院にいた頃によく遊んだ場所である。
鈴は祈と同じハツキの幼馴染で、あずさはハツキの二つ下の妹である。
鈴とあずさを含む孤児院のメンバーは今そこにいるという。
「じゃあ、孤児院の先生たちも?」
「......ううん。先生たちは.....あいつらに殺された。ついさっきあいつらが孤児院に押しかけてきて......。あいつら、子供は生け捕りにするつもりだったみたいで、先生たちを殺してから、私みたいに逃げた人たち以外は多分捕まっちゃった.....」
「な......そうか......」
ハツキはそれ以上は何も言わず、ただ目的地を目指した。
「祈、ついたぞ」
「ああ、ありがとう。ちゃんと道、覚えてたんだね」
ハツキが鬼狩の部下に追われ始めたのは三ヶ月前である。ハツキは孤児院のみんなに迷惑をかける訳にはいかないと行方不明になるという形でいきなり孤児院を出て行ったのだ。
「祈! 良かった.....捕まったと思ってた......。......あれ......もしかして......ハツキ......?」
サラサラした綺麗な銀髪、輝きを宿した目、間違うわけがなかった。ハツキの幼馴染、銅鈴だ。
「うん。久しぶり......だね......す......ず......」
ハツキはそう言うと、ドサッという音とともに倒れてしまった。
「! ハツキ!」
同時に鈴が叫んだ。
(くそ、失血、しすぎたか)
ハツキは先ほど銃で撃たれた肩を押さえながら全身の痛みが全身の感覚とともに消えていくのを感じた。
読んでいただきありがとうございます。
今回は次への繋ぎということで短い内容になってますが、次は3000文字ぐらいになるかもしれません笑
前書きでもありましたが、今回はスマホで投稿しているので文脈にすこし違和感があるかもしれません。
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では、次もお会いできますよう願っています。