嘔吐
自分の中に理想を抱き、その理想に耽溺したまま死ぬことができたらどれほど幸福だろう
しかし周りの自称常識人たちは決してそれを許しはしない
なぜなら彼らは常識の名のもとに自らをルールと定めているからだ
そんなことが赦されるのか、いや赦されはしない
人の死に様、人の理想に他人が口を出すなど烏滸がましい、恥を知れ
私はそう、それが喜劇であればよい
自分の死に様が誰かに笑われるのならそれでよい
私は私の夢の中で生きている
それゆえ死ぬのは夢の中だ
現実などどこにもないのだと気づくがいい
現実というのは誰とも知れない誰かが見ている夢に過ぎない
ここが現実だと確かめる方法などないのだから
改めて言おう
私は私の死をもって喜劇となそう
例え喜劇足り得ずとも、それを喜劇となそう
人の死をもって娯楽に酔うがいい
恥知らずの常識人どもめ