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八月十六日のお題:『光』
光が見える。
風がカーテンをめくる音。
目を強く瞑れば、光はより強くより鋭く睫毛の隙間に染み込んだ。
無意識の深くまで潜ると、喧騒なんか全然気にならなかった。
真っ白い中で、きみはただ黙っていた。
黙って微笑んでいた。
なにも言わずに、ただ手を差し出した。
よく覚えてないけど、そんな感じ。
あたたかくて、嬉しかった。
よく覚えてないけど、それだけは覚えている。
――目を覚ますと、授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
光が見える。
風がカーテンをめくる音。
目を強く瞑れば、光はより強くより鋭く睫毛の隙間に染み込んだ。
無意識の深くまで潜ると、喧騒なんか全然気にならなかった。
真っ白い中で、きみはただ黙っていた。
黙って微笑んでいた。
なにも言わずに、ただ手を差し出した。
よく覚えてないけど、そんな感じ。
あたたかくて、嬉しかった。
よく覚えてないけど、それだけは覚えている。
――目を覚ますと、授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
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