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七月十七日のお題:『眠気』

 一匹、また一匹と、羊が通りすぎる。


 あたしをおいて、目指す場所へと駆けていく。


 どっぷりとした思考回路の海にあたしを沈ませると、そのまま眠れるかな。


 一向に縮まらないあたしときみの距離。


 好きだって言いたいのに、それをする勇気がない。


 たったひとことなのに。


 でも、好きって言うのは違う気がする。


 だってきみは ――


 目が覚めると、昨日よりもすっきりしていた。


 今日はきみと笑えるといいな。


 うまく笑えるかな。


 笑わなきゃ。

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