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七月七日のお題:『夜空』
潤んだ瞳で夜空を見れば、星が滲んで見えた。
その綺麗さにあっけにとられ、さっきまで泣いていた理由さえ思い出せない。
頬を伝った涙の痕は星の光に照らされたのだろう。
それがきみの横目に映ったのかはわからないけど、無口になったってことは、きみなりになにかを考えているのだろう。
風の音に包まれて沈黙はなおさら重く聞こえた。
たまりかねたように、きみが重い口を開いた。
「あれ……よく見えない」。
あたしは黙って頷いた。
潤んだ瞳で夜空を見れば、星が滲んで見えた。
その綺麗さにあっけにとられ、さっきまで泣いていた理由さえ思い出せない。
頬を伝った涙の痕は星の光に照らされたのだろう。
それがきみの横目に映ったのかはわからないけど、無口になったってことは、きみなりになにかを考えているのだろう。
風の音に包まれて沈黙はなおさら重く聞こえた。
たまりかねたように、きみが重い口を開いた。
「あれ……よく見えない」。
あたしは黙って頷いた。
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