第七話「夜を吠える」
昔から夜が好きだった。1度8.9歳の時に起きていて父さんとコンビニに行ったことがある。小学生のときは母さんも今よりは厳しくてお菓子とか夜に食べたことがなかった。父さんは俺をコンビニに連れてきてなにか好きなの買っていいぞとお菓子のコーナーに連れてきてくれた。いつもの道が初めての夜で冒険に変わった。たった一つマシュマロをもって雑誌のバイクを見ている父さんのところにいったら、母さんには言わないからもっといいぞとにこにこして言ってきた。そうしてじゃがりこも手に取って持っていくとにこにこして父さんにもちょっとくれよな〜って言って雑誌を置いてタバコとマシュマロとじゃがりこを買ってくれた。
その後父さんと夜の冒険に出たのは白虎を倒した次の日だった。まぁまぁなやんちゃはしていた。だけど警察には世話にならない程度。蓮司の親の子供の頃はヤンキーだらけの時代。蓮司の父親はその地区の一軍ヤンキー。ってか総長だった。その暴走族こそ「白虎」。真っ当な道の白虎が崩れたのがここ10年。バカで強い奴が総長になって族そのものがヤバくなった。総勢百人。昔工場だった廃屋を勝手に使っていた。不法侵入、暴力、タバコ、お酒。暴走族というよりもヤクザの一歩手前。それを止めようとしている蓮司のことを知った蓮司の父親は止めなかった。自分の息子がほぼ犯罪者の人間が多くいるところに残すのはそれ相応の理由があった。っていうわけではない。
熊崎神楽。白虎隊の中じゃ伝説とされている蓮司の父親。神楽は蒼人の父親と幼なじみだった。今では空手の道場をやっている。俺と蓮司はそこで武について学んで、小3から日本大会で蓮司は4連覇、俺は二位を4回とった。日本最強の幼なじみとかいう称号ももらった。神楽さんは誰かを傷つけるために使うな。正しさをもって正義のために使え。
そうして夏の始めの7月14日。俺と蓮司は白虎のアジトに行って総長を蓮司が副総長を俺がワンパンで沈め他の四天王とかいう奴らを倒し一日で壊滅させた。もちろん警察沙汰になった。俺と蓮司はそれぞれ15歳。警察の中でも問題となっていた街のやさぐれ集団を2人で壊滅させたとは信じず裏には何か強い組織があったのではとかいろいろ取り調べみたいなのを受けた。
2度目の父さんとの夜の冒険は白虎を潰して蓮司と神楽さんに報告をしようとして蓮司の家に行った夜だった。家に行くと神楽さんと父さんがいた。神楽さんと父さんは幼なじみだった。俺の周りには幼なじみが多すぎる。蓮司が白虎を潰してきたと神楽さんに言うと、神楽さんは俺を見つけるにあまりデッケェ体で詰めてきてなぜお前がいるというもんだからまじ怖かった。
いろいろ話してその日は解散した。夜になって自分の部屋で傷の手当をしていたらノックして父さんが入ってきた。父さんは静かに近づいて傷を見せろといって絆創膏や鉄パイプで叩かれた背中にシップを貼ってくれた。俺の中で父さんは強いものだった。父さんは貼り終わると立ち上がってコンビニ行くぞと誘ってきた。
道中父さんは白虎はどうだった。人は殺してないなとか母さんには言うなとかいろいろ心配をしていた。もしかしたら警察沙汰になった場合は知り合いにも説明すると言ってくれた。人助けのために動いた俺らの行動はどこかで迷惑をたくさん掛けていた。俺は父さんと2度目の夜の冒険でじゃかりこを持って行った。父さんはマシュマロはいいのかって笑って言った。
「蒼人、まだその拳を誰かにぶつけたいか?」
「わかんない」
「そうか」
「もし、、、もしも誰かにあたりたくなったら1度考えろそれが自分のために大切な人のためになるか」
「大切な人、、」
「そう、大切な人。」
そういって父さんは俺の頭をぶっ叩いた。そのあとに片手で俺の頭を抱いた。
「もう、誰かを殴るんじゃねぇぞ。」
「父さんにとって大切って」
「母さんとお前だよ」
「そっか」
朧気にその記憶はずっと会った。このあいだも俺は蓮司を殴った。それが大切な人のためかと言われたらわからない。俺はきっと自分のためだけに殴った。蓮司の背中はいつもなにか重そうだった。俺見たいに全てを捨てたんじゃなくて全てを拾おうとしてる。そんなことをいつも後ろ姿を見ると思う。俺と蓮司が初めてあった場所。少し高い丘の上。階段の前にバイクをとめて階段を登った。
「久しぶりだな」
「そうだな」
「「いつぶりだっけ」」
「「あーあれか卒業式だ」」
中学の卒業式のあと俺らは制服で1番下から走って登った。そんでこの原っぱに寝転んだ。俺らはまた同じくらいの場所にねころんだ。
「なあ」
「ん?」
「大切な人っているか?」
「姉貴とお前とすいせいさん」
「そっか」
「お前は?」
「、、、すい姉とお前ら、あと星香」
「お前俳優なるの?」
「なんで?」
「姉貴調べてた」
「だからってなんで俺に結びつく」
「お前と姉貴がなんか隠してる気がする」
「気のせいだ」
「そうか」
俺らはしばらく空をみて
「「帰るか」」
その日の帰り俺は蓮司と別れ共通者の元へ向かった。病院の駐車場にバイクを止めて天音先輩のところへ向かった。病室をノックすると天音はどぞーと言ったので入ると一人人がいた。顔を認識しようとする前に声でわかった。
「やあ蒼人くん、なぜ君がここにいる。」
「俺のセリフです。茜さん。」
「あーそっか君たちはあれか」
「蒼人くんなんで透ちゃんのこと知ってるの」
「なんでと言われましても」
説明した場合世良のことを話さないといけない。別に話しても心臓病のことは言わないからいいけど、この人なら感づきそうだから天音先輩の方を向く。
「そこ普通私に降るか?」
と笑っている。
「大丈夫。彼女はもう私のせいでほとんど感ずいてるから」
「世良ちゃんかな?」
「まじで怖いっす」
「それはどうもありがとう」
君も座りなさいと天音先輩は椅子がある場所を教えてくれた。
「さあ、君たちには聞きたいことがあるんだ」
と、にこにことした女優がいた。
なんかねめっちゃ飽きてた。
めっちゃのんびり投稿してきます。