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第五話「葛藤を知らない街明かり」

今さらなんですけど、、、

紗星蒼人(すずぼしあおと)

紗星水柰(すずぼしみずな)+すいせい(ねぇ)

釧路世良(くしろせら)

熊崎蓮司(くまざきれんじ)

熊崎茜(くまざきあかね)

錦さん(にしきぎ)→リコリコから、、、

廣井さん(ひろい)→ぼざろから、、、


 一日の授業が終わり今週は掃除当番も重なっているので教室で野球をしてとりあえず男子高校生みたいなものを演じて蓮司と部室に向かう。家の天文部には展望台がありとても規模がでかい。夏になると長野の方まで合宿などに行くそうだ。

「誰なんだろうなこんな時期に」

「合宿に行きたいとかじゃねーの?」

「あぁー長野の?」

「一応行くっしょ?」

「蒼人はどうせすいせいさんに連れてかれんだろ?だったら俺も行くよ」

「さんきゅー」

そんなことを話している間に部室につき、扉を開ける。二人で端の方にバックを置いて長机の方に行き寝っ転がる。

「「おやすみ」」

「こらっ!寝るなぁ!」

すい姉が俺らに叫ぶ。茜先輩はいつものようににこにことして俺らを見てる。

「「朝寝る時間起こされたんだよ」」

「お前らはなんでそんなにハモるんだよ」

「「しらねぇよ」」

茜先輩はそれを聞いて声を上げて笑って

「ほんとに息ぴったりだなぁー」

「で?誰なん新しいのって」

「まだ来てないよぉー」

俺と蓮司は同じこと思ったのか目を合わせて

「「来たら起こして」」

「あのなぁー」

そう言って俺らは眠りについた。また眠りを妨げられる。ガチャッ

「失礼しまーす」

「いらっしゃい!そこら辺荷物置いといて!」

「ほーれお二人さん来たぞぉー」

さっきの入ってくるセリフを聞いてとても嫌な気分がした。タオルを目に被せている蓮司、腕を目に被せている俺。蓮司が先に口を開いた。

「お前が呼んだのか?」

「呼ぶわけねぇーだろ」

「あいつの意思か?」

「知らねぇよ」

「「めんどくせぇぇぇ」」

寝ていた机に座って前を見る。すい姉は

「んじゃ、自己紹介!」

「はいっ!1年5組釧路世良です!」

すっごいめんどいのが来た。

「「よろしくさようなら」」

俺らはバックをもって

「「おつかれー」」

そう言って扉を開けた。

「ちょいちょいちょいちょっまってぃ」

世良は俺らの服を引っ張って止めてきた。

「なんで入ろうとした」

「君と仲良くなりたい」

「だからって部活に入る必要ねぇだろ」

「合宿に行きたい」

「他の部活もあるし、家族で行けばいい」

「君と一緒に行って君を知りたい」

「なんの得にもなんねぇよ」

「私が知りたいから得なんてどうでもいい」


 ここにいる世良以外の人間はもう蒼人がこれ以上他人に心を開こうとしていないことを知っている。俺自身は蒼人がこのままでいいなんて思わない。これ以上人を知ればそれを失ったときのメンタルがきっともたない。それが大切な人なら尚更。俺らが関わっているのは本当の蒼人を知っているからこいつの少しでも楽に入れる時間を作ってほしい。けど、きっと俺らの前でもこいつは無理してる。

「お前は蒼人の何を知ってる」

俺は世良に問いかけた。世良は俺の方を向いて、蒼人の目を見た。蒼人は口を開いた。

「お前は何も知らない。知らないでいんだよ」

世良は下を見た。


「はっい!新人をいじめないの!」

手をパンっと叩いたすい姉は俺と蓮司にチョップをいれその両手を世良の肩に置いた。そして茜先輩は俺の前に立って言った。

「君が演じる蒼人らしくないね」

「演者にだって裏の顔はある」

「そうだね。演者をしっているのはスタッフや監督だけだ。君は多くを騙してみんなは君の作る蒼人を見ている。」

「誰も傷付けたくないからこその最良な判断なつもりです。」

「君が傷ついているじゃないか」

「本当の幸せはもうありません」

「見つけようしていないだけじゃない?」

「見つけたとしても俺はそれを捨てます」

「誰と話しているかわからなくなっちゃった」

「本心です」

「そっか、戻ってきな」

「はい、失礼します」

俺はバックをおいて部室をでた。蓮司も俺と同じくバックを置いてついてきた。


「蒼人、大丈夫か?」

大丈夫ではない。なんて答えたらいいんだろ。連司は俺の言葉を待たず続けた。

「蒼人、すいせいさんや姉ちゃんの前ではまだ作っていてもいい。けど俺の前ではもう無理しないでいいからなんでも言えよ。どんなおめぇも受け止めっから、話ならいくらでも聞けるから」

自販機に体を向けてる俺の後ろで俺の相棒は熱い言葉を蒼人に送っていた。

「ありがと」

そう言っていつも通りに俺は受け流した。受け流していたはずだった。後ろを向いたら片手に持っていた蓋の開けた90円の缶のメロンソーダは床に転がっていた。

「なんのつもり?」

俺は蓮司に聞いた。

「てめぇの心を開けようとしてんだよ」

蓮司の右手は俺の胸ぐらを掴んでいた。

「とりあえずその手を離せ」

「だったらまず扉を開けろ」

「鍵がどっかにいたわ」

「だったら作れ」

「俺にとっちゃあお前の前では楽でいる」

「無理してるようにしか見えない」

「気のせいだろ」

「頼むから、戻ってこいよ」

うっざ、とりあえず殴ろう。

「ほれ、戻るよお二人さん」

茜先輩は俺らを見て言った。

「姉貴、今話してっから」

無視するなんて珍しいな、蓮司の目は本気だった。

「「後ろ向いといてくれ姉貴」茜先輩」

先輩はため息をついて

「はいはい」

と言って後ろを向いた。

ドッドッ

「「よっし帰るか」」

「君たちらしい仲直りなんじゃない?」

「喧嘩なんかしてねぇよ」

「そっか」

先輩はいつも俺らが拳を使うとめっちゃ怒ってくる。白虎を潰した時も怒ってきた。きっと最初から聞いていたんだろう。

「蒼人くん、今日は暇?」

「ひまっす」

「それじゃあ今日は一緒に観測してね」

「すい姉じゃだめなんすか」

「君と話したいことがある」

「蓮司が怒るよ?」

「怒んねぇよ!おめぇなら、信用できっから」

「だって」

「、、、分かりました」


部室の扉を開くそこにはすい姉だけがいた。

「世良は?」

「2人とも殴りあったの!?」

「世良は?」

「か、帰っちゃった」

「どんくらい前?」

「ほんとすぐさっき」

「どうして?」

「2人に悪いかもって」

「いってら」

「おう」

そういって走り出した。蓮司は俺の考えることがわかる。それはもしかしたら俺よりも先に俺の考える答えを知っている。俺の中でこいつほどの人間にはこれ以上会えない。


「あんたらはなんなのさ」

「すいせいさん、俺らはなただの相棒だよ」

「そーかい、ありがとね蓮司くん」

「あっそだ!すいちゃん今日帰っていいよ」

「えっなんで?観測は?」

「今日は蒼人くんに頼んだ」

「えー私もダメ〜?」

「ダメでーす」

すいせいさんは駄々をこねて落ち着いて

「茜ちゃん、あの子を頼むよ」

「すいちゃんもさすがに気づいてるよねー」

「えっ!気づいてんの?」

「そりゃ、お姉ちゃんだからね」

「これはいい姉弟俳優だわ」

「そりゃどーも」


捕まえて何を話すなんて決めていない。けどなにか誤解を生んでいる気がする。いや間違いなんてない。だけど、あの子の人生に俺への後悔をうみたくない。背中が見えた。

「世良っ」

その小さな背中はびっくりしてちょっと浮き、目を開いて俺の方へ向いてきた。

「蒼人くん!?どっどうしたのそんな走って、ってかほっぺ大丈夫?!」

そりゃそーかこいつは何も考えないで動くタイプだ。俺が引いてもきっとこいつは責めてくる。

「世良、入部を歓迎するよ。空いてる日今度教えてくれ」

世良はちょっとびっくりしながら

「わ、わかった」

「また明日!」

「、、、うん!また明日!」

こいつの街頭に火照る笑顔はきっと今生きる人間の中だったら、きっと1番だろう。そう俺は思った。

第5話「葛藤を知らない街明かり」

読んでいただきありがとうございます!

自分的にこの話はめっちゃつまんない!!

ってか話が、ごちゃごちゃしてるから読みにくいかもしれません。けどよくあるあるの話としての機転をいくつか置いておきました!


次回は悲劇も喜劇に、、、

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