私のエッセイ~第八十四弾:多言語学習雑記(その7)~ 簡単な言語、または難しい言語って・・・なに?
皆さん、おはこんばんちわ!いかがお過ごしでしょうか?
間隔をあけずに投稿しちゃって、ごめんちゃい!
でもね、こういったネタって、思いついたときに書かないと、「執筆熱」ってやつが冷めちゃうからね・・・。
さて、本日は、お題目の通り・・・学習する際、「簡単な言語」または「難しい言語」って・・・なに?っていうテーマなのですよ。
ぶっちゃけ、結論を書きますとね、「どの言語も難しくって、じぇんじぇん易しくはないわい!!」となるんですが・・・これじゃあ、あまりにも、「ミもフタも」ありゃしませんよね・・・?
そこでですね、この私めが、これまでの自分の学習経験に基づく「独断と偏見」と、あとはおなじみのYouTube動画の情報もまじえながら、そういった誰しもが抱く自然な疑問について、かんがえてみようじゃないか・・・こういったセコイ企画なんであります。
じゃあ、さっそく最初のYouTube動画を例に挙げ、ちょいとかんがえてみまほうか・・・。
なお、「ラテン語」「シュメール語」「ヒエログリフ」といった古典語は、現代語に比べて、はるかに難しいというのがコンコンチキの常識なので、あえて、ここでは触れましぇん❤️
(あとで触れる、ランキング動画には、ラテン語・古英語も含まれておるんでありますが・・・)
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『Hardest Language to Learn』
→ UP主様は、「The World is Our Thing」様。
冒頭部、「The World is Our Thing」・・・つまり、「世界は、あたいたちのもんよ❤️」のフレーズで始まる、この動画。
はじめに、中国語の話が出てきますね。
「English Speaker」・・・すなわち、ふだん英語を話す人たちにとって、最も学習するのが難しいのが「中国語」だと述べています。
理由を、英語で言うところの「Tone」・・・つまり、「四声」と呼ばれる、強弱アクセントではない「高低アクセント」の声調が4つあり、それが学習する際の最初の難関だと、はっきり述べています。
実は、私もこの「四声」には悩まされていましてね・・・中国語だけでなく、「チベット語」にも、この「声調」はあるんですが、この独特の「抑揚」といいますか、イントネーションが、大の苦手でしてね・・・あとの各論エッセイでも触れますが、チベット語の場合、その文字のすさまじい難易度に加えて、この『声調」が存在するために、もんのすごく難しい言語になってしまってますね。
あと、チベット語は、英語と同様に、「発音」だけが、時代と共に、「つづり」を置いてきぼりにして、勝手にものすごく変化してしまったがために、「発音とつづりの関係」が大きくズレてしまって、なかなか書いてある通りに、すんなり読めない、というやっかいな問題が立ちはだかっているんですヨ。
英語が、「つづりどおりに素直に読めないッ!」っていうのは、それが原因なんです。
それで、あたしら現代人が、英語学習の際、「読めねえ!」「これで正しく読めてんの?」といった、いわば「とばっちり」を喰っているわけですよ・・・。はぁ。
でも、現実に「ズレちゃってる」んだから・・・あきらめて、「地道に取り組む」・・・いや、「付き合ってやる」しかないですよね・・・とほほ。
(あ、しもうた!あとで書くはずの小ネタをバラしてしもうたがな・・・。)
話を戻しますと・・・中国語の場合、同じ「マー」という発音でも、先ほどから述べてきました「四声」があるために、この「声調」が違ってしまうと、まるっきり意味まで変わってしまう・・・こんな、めんどい問題があるんですね。
この動画では、次に「Thousands Of (オブ)Caracters」つまり、何千もの文字が、中国語を学習する英語話者に立ちはだかる問題だ、と述べています。
でも、私たち日本人には、そんな問題、何でもないですよね!
「Chinese Chracters」・・・つまり、「漢字」については、欧米人よりも、私たちのほうが、圧倒的有利、というより、すでにかなりの漢字を自分の頭の中に持ってますもんね♪
その点だけで考えれば、ああ・・日本人でよかったわ❤️
次にこの動画では、中国語の「文法」について触れていますね。
ご存知の方も多いとは思いますが・・・中国語の文法は、基本的に、非常に「シンプル」なんです。
語順もそうなんですが、ロシア語のような「名詞の格変化」などのように名詞が変化することがないので、数限りない名詞を暗記する際、非常にこれは助かります。これは、日本語の単語も同様ですね。
日本語でも、動詞や助動詞の「活用」がありますが・・・中国語には、こういった「活用」というものがありません。
なので、「語順」に注意すれば、文法の習得は比較的容易なんです。あとは、さきほどからしつこく触れておりますが、「四声」に注意すればよい・・・ということになりますね。
次に述べられていますのが・・・「Confusing Consonants」、つまり、「Consonants=子音」の複雑さ、まぎらわしさ、ということなんです。
これは、インドの公用語のひとつ「ヒンディー語」を例に挙げていますが・・・インドには、ご承知のように、数多くの言語がございます。
ここでは、「ヒンディー語」のほかに、「パンジャビー語」「ウルドゥー語」「カンナダ語」「ベンガル語」「テルグ語」「タミル語」を引き合いに出していますが・・・たしかに、これらの子音は、お互いに混乱するほど似通っていてまぎらわしく、学習者をムダに苦しめる要因になっちゃっていますね・・・。
英語の母語話者にとって、これらの子音は「どれも同じように聞こえちゃうよ!」・・・こういった「ボヤキ」になってます(苦笑)。
次に挙がっているのが、アフリカの言語。
ここでは、「Clic Consonants」・・・すなわち、「クリック音」という、日本でお子ちゃまを叱るとき、おばあちゃんあたりが、「ツァツァツァツァ!」って感じで、舌打ちするじゃないですか・・・アレですよ、あの音。それと、ちょっと表現するのが難しいんですが、「吸着音」といいまして、舌をですね、うわあごに当てて、一度吸ってから「ポコンッ!」って感じで鳴らす音・・・なんですねぇ。
せっかくの機会ですから、それを実際に聴いてみましょう。
『Khoisan click language』
→ UP主様は、「xurxo mariño」様。
これはですね、「コイサン語」といいまして、 アフリカ大陸の主として南西隅で話される言語のひとつなんですが、前述の「クリック音」の見事な「お手本」が聴けます!
あの音を、ふつうにしゃべりながら同時に出す・・・私もやってみましたが、だめでした(泣)。むずかすい。
この「クリック音」ですが・・・先の動画では、「Xhosa」、つまり「コサ語」が一般的には有名ですね。英語のテキストもけっこうあります。あたしは今のところ、学習予定はないですけれど・・・。他に、「ズールー語」「ンデベレ語」なども、例に挙げられておりますね。
また、この「コサ語」にも、中国語のような「声調」がある、とナレーターは述べておりますね。
そして、この動画の最後に、いくつかの言語を例に挙げ、それぞれの項目の難易度について触れています。
まず、「発音の困難さ」。
「ヒンディー語」「コサ語」「アラビア語」が挙げられています。
次に、「文法の難解さ」。
「ロシア語」「チェロキー語」「フィンランド語」が挙がっていますね。あっしにやー、ロシア語よりも、ポーランド語のほうが、はるかに複雑で、むずいです。フィンランド語の名詞の格変化は、たしかに「鬼」ですが。
ちなみにですね・・・「イタリア語」も、この「フィンランド語」も、母音の数が比較的少なくて、どちらの言語も、つづりどおりに素直に発音すればよいので、「読み」という観点から見れば、これほど日本人にうってつけの言語もないんですヨ。
実際、日本人が、イタリア語とフィンランド語を現地で話した場合、両国とも、どこへいっても「発音うまいね!」ってほめられるそうですよ。西洋人より、きれいな発音に聞こえるんですって。それだけ、日本語と母音が似ているからなんでしょうね。
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次は、その言語の「習得に要する時間」という観点から見た場合の、「英語話者」にとっての、学習が比較的「易しい言語」の動画ですね。
『Comparison: Easiest Languages To Learn』
→ UP主様は、「WatchData」様。
難易度が高い順から、目安となる(??)学習時間も含めてランキングが出ていますね。
私が、「割り算」で、日数も出しておきました。
このランキングは・・・いわゆる「マスターした」というものではなく、あくまでも「基礎文法をひと通り理解できる所要時間」という計算になります。(ただの「目安」に過ぎませんので、あしからず・・・。)
1.日本語(2500時間:104.17日)
2.中国語(2300時間:95.83日)
3.アラビア語(2200時間:91.67日)
4.タイ語(1900時間:79.17日)
5.フィンランド語(1700時間:70.83日)
6.ハンガリー語(1650時間:68.75日)
7.ヒンディー語(1500時間:62.5日)
8.タガログ語(1450時間:60.42日)
9.現代ヘブライ語(1400時間:58.33日)
10.トルコ語(1350時間:56.25日)
11.ペルシア語(1300時間:54.17日)
12.ポーランド語(1250時間:52.08日)
13.ロシア語(1200時間:50日)
14.ウクライナ語(1180時間:49.17日)
15.現代ギリシア語(1150時間:47.92日)
16.アイスランド語(1100時間:
17.ウェールズ語(1040時間:43.33日)
18.スコットランド・ゲール語
→ 1020時間:45.83日
19.アイルランド・ゲール語
→ 1000時間:41.67日
20.スワヒリ語(950時間:39.58日)
21.ジャワ語(910時間:37.92日)
22.マレー語(905時間:37.71日)
23.インドネシア語(900時間:37.5日)
24、ハイチアン・クレオール(ハイチの混成言語)
→ 880時間:36.67日
25.ジャマイカのパトワ語(ジャマイカの混成言語)
→ 870時間:36.25日
26.ドイツ語(850時間:35.42日)
27.ラテン語(775時間:32.29日)
28.フランス語(750時間:31.25日)
29.古英語(730時間:30.42日)
30.ポルトガル語(ポルトガルのポルトガル語。ヨーロッパ・ポルトガル語とか、イベリア・ポルトガル語、なんて言い方もされますね。)
→ 710時間:29.58日
31.ブラジル・ポルトガル語
→ 700時間:29.17日
32.ルーマニア語(685時間:28.54日)
33.イタリア語(680時間:28.33日)
34.ガリシア語(670時間:27.92日)
35.カタルニア語(660時間:27.5日)
36.スペイン語(650時間:27.08日)
37.メキシコのスペイン語
→ 640時間:26.67日
38.中英語(中世の英語):620時間:25.83日
39.オランダ語(600時間:25日)
40.アフリカーンス(590時間:24.58日)
41.フリジア語(580時間:24.17日)
42.デンマーク語(565時間:23.54日)
43.スウェーデン語(560時間:23.33日)
44.ノルウェー語(= ブークモール)
→ 550時間:22.93日
45.エスペラント(400時間:16.67日)
46.近世英語(100時間:4.17日)
47.スコットランド英語(20時間)
48.リート・スピーク(10時間)
49.ピッグ・ラテン(= なんちゃってラテン語)
→ 2時間
「リート・スピーク」とは、英語圏において、アルファベットの表記を字形や音が似た別の文字に置き換えて示す表記方法のことです。
ピッグ・ラテン(豚のラテン語、英語: Pig Latin。「なんちゃってラテン語」と訳される場合もある)は、英語の言葉遊びのひとつです。
おはよう (Good morning) をピッグ・ラテンで言うと、oodgay orningmayとなりますね。
「ピッグ・ラテン」は子供が大人や他の子供と楽しんだり、内緒話するために用いますね。反対に、大人は子供に知ってほしくない敏感な話題を話すときに時々使うようです。
「チポトレ・メキシカン・グリル」で配布されている紙バッグに、この「ピッグ・ラテン」が書かれたものがあるそうです。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
次の動画は、人前で「流暢に」話せるようになるためにかかる年数を、ざっとランキングにしたものです。
これも、あくまでも、英語話者から見たランキングですので、ただの「参考程度」に過ぎません。
語学学習における、個人個人が抱える「その言語の難しい点」というものは、ひとりひとり違いますからね・・・。
『Comparison: Hardest Languages To Learn』
→ UP主様は、「WatchData」様。
以下は、前述の「流暢に話せるのにかかる年数」の上位から下位へのランキングになります。
1.『中国語』:7年
2.『フィリピン語(タガログ語)』:6.7年
3.『アラビア語』:6.2年
4.『日本語』:6年
5.『朝鮮語』:5.8年
6.『ベトナム語』:5.5年
7.『ハンガリー語』:5.4年
8.『フィンランド語』:5.3年
9.『アルバニア語』:5.1年
10.『ゲール語(=アイルランド語)』:5年
11.『ナバホ語』:4.9年
12.『古アイスランド語』:4.8年
13.『エストニア語』:4.7年
14.『アルメニア語』:4.6年
15.『ウクライナ語』:4.5年
16.『ラオス語』:4.4年
17.『ロシア語』:4.2年
18.『タイ語』:4.2年
19.『ボスニア語』:4.1年
20.『ウルドゥー語』:4年
21.『古典ギリシア語』:4年
22.『トルコ語』:3.9年
23.『ヒンディー語』:3.8年
24.『クロアチア語』:3.7年
25.『ポーランド語』:3.6年
26.『古典ヘブライ語』:3,4年
27.『チェコ語』:3.2年
28.『モンゴル語』:3.1年
29.『スロヴァキア語』:3年
30.『ペルシア語』:2.8年
31.『ベンガル語』:2.7年
32.『クメール語(=カンボジア語)』:2.5年
33.『インドネシア語』:2.4年
34.『スワヒリ語』:2.3年
35.『ドイツ語』:2.1年
36.『グルジア語(=ジョージア語)』:2年
37.『アフリカーンス』:1.7年
38.『デンマーク語』:1.6年
39.『スウェーデン語』:1.5年
40.『オランダ語』:1.3年
41.『ルーマニア語』:1.2年
42.『フランス語』:1.1年
43.『ラテン語』:1年
44.『サンスクリット』:1年
46.『イタリア語』:11.7ヶ月
47.『ノルウェー語』:11.5ヶ月
48.『スペイン語』:11ヶ月
49.『英語』:10ヶ月
50.『エスペラント』:6ヶ月
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
・・・以上です。
しっかし、「ラテン語」や「サンスクリット」を、わずか一年で「流暢に」というのは・・・ちょいとナメすぎじゃないですかね・・・??
では最後に、ここまでの長文をお読みくださった方に、私から、面白い動画をひとつ、プレゼントさせていただきます。
これは、北欧言語のご先祖様である「古ノルド語」を、現代のノルウェー語話者とデンマーク語話者と、アイスランド語話者の3人が、どの程度聞き取れて、内容を理解できるか?という、興味深い企画なんです。
結果から申し上げますとね、前者の二人は・・・あんまし、分かっていなかったみたいですね。
アイスランド語話者は・・・さすが、「古ノルド語」の直系の子孫言語を普段使っているだけあって、ほぼ完璧に理解できてました!
(※) ごめんなさい!肝心の動画のアクセス先を書き忘れちゃった!以下の動画がそれですね。
『古ノルド語|ノルウェー語、デンマーク語、アイスランド語の話者はそれを理解できますか? @ジャクソンクロフォード』
→ UP主様は、「Ecolinguist」様。
おわびに、こんな「古代語の再建音動画」など、いかが・・・?
『古代語 From Proto-Indo-European 古代言語音声集 How Ancient Languages Sound Like』
→ UP主様は、「minerva scientia」様。
『弥生時代の日本語で会話 [from Pre-Proto-Japonic to Modern Japanese]』
→ UP主様は、「minerva scientia」様。
『人工言語音声集』
→ UP主様は、「minerva scientia」様。
『シュメール語を学習しようぜ』
→ UP主様は、「minerva scientia」様。
これは、のちの「各論エッセイ」でも述べますが・・・実は、アイスランド語という言語はですね、隔絶された絶海の孤島だったということもありましてね、約1000年もの間、ほとんど姿を変えずに、まるで「タイムカプセル」のような状態で、現代まで、その姿を保ってきた、「化石」のような珍しい言語なんですヨ。
あの「リトアニア語」同様、非常に、古めかしい文法上の形を保っておりましてね・・・特に、名詞などの厳格な「格変化」が、ほぼ昔のまんま、難解な形で残っている言語なんです。
あとで紹介しますが・・・この「アイスランド語」と言う言語はですね、ことあるごとに「世界一難しい言語」とも称されるんですよ。
それでですね・・・前述のような理由から、アイスランド人は、現代に残った、中世の「古アイスランド語」で書かれた古い文書、たとえば、「サガ」という、古い北欧神話や「エッダ」という古い詩集なども、スラスラ読めちゃうんですって。
この「サガ」ですが・・・特に「赤毛のエリクのサガ」が有名ですね。ヤフオクにも、即決価格の4000円で売ってました。今月は買えないなぁ・・・先月、童話と絵本、いっぱい買っちゃったし(泣)。
日本で例えるならば、あの「源氏物語」を、注釈や現代語訳なしで、そのままスラスラ読めちゃう・・・そんな感じらしいですね!
ビバ!アイスランド人!!
では・・・。 m(_ _)m