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第1131 3話 長時間形成のインテリア
ふと部屋を見渡すと、はっと気付かされる。書店やインターネットで購入した本が積み重なっていること。しっかりと読んだ本、途中で読み止めている本、適当に開いて部分的に読んだ本、買ったばかりでまだ内容を知らない本。とにかく数えきれない本が至る所に積み重なっている。
積み上げられた本を見ると、それをインテリアと認識してしまう。徐々に積み上げられて大きくなっていく本の群。まるで鍾乳洞や氷柱のように、ある程度時間が経過しないとできあがらない姿。整理整頓のできない者の前にしか現れない。綺麗とは言えない。だが、それは確かに長い時間を経てできあがった、興味と好奇心で積み重なるインテリアだった。
