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三。楽観的観測

図書館を出る。


ここにはまだ、ヒントになる本があってもおかしくは無い。

だが、直感的に、意識とは反対に引き寄せられるように図書館を出た。


この直感を辿れば答えを知れるかもしれない……と楽観的な観測も虚しくそこで直感は途切れた。


期待していなかったと言うと嘘になるが、別にそこまで気にすることでもない。

何より大きなヒントを得ることが出来た。


化け物は何かを知っている。



これだけでも男にとっては……否、誰にとっても大成功と言えよう。


まだ謎解きが出来ることへの幸福と、答えに直接たどり着くことの出来なかった落胆が男の中を支配していた。


そんなことより化け物を呼ばなくてはならない。

心の中で化け物を呼ぶ


「どうした、少年。少年から呼び出すとは珍しいな」


声が聞こえた途端、黒い靄が渦巻く。数秒経った後靄が晴れ、化け物の姿があらわになる。


「……俺の目的を成す為のこと、知ってんだろ?」


開口早々、質問を投げかける。

一方の化け物は、1拍置いた後にハッと気づいたように中指を立て、言い訳を始める。


「俺はこのことを誰にも言っちゃいけねぇんだよ……契約者を除けばな…」


「なら俺が契約者になる。」


この世界には男の他に人間は居ない。つまり、契約できるのは必然的に男だけだ。

あとは化け物の出方次第といった所だろうか……


「すまない、少年……いや、少年の気持ちも分かる。分かるんだが、俺は契約出来ない体でな。」


普段、無感情な慟哭が突如として濁る。


触れてはいけない内容だったのだろうか?何か誤ってしまったのか?と言う感情が男を取り込む。失いたくない。何を?

分からない。ワカラナイ。

化け物さえも俺の所から居なくなったらどうすればいい?


その感情こそが男が切り捨て、触れようとしなかった友情。

友に嫌われたくないと言う純粋な気持ちが男を迷宮に迷い込ませた。

ども。こんばんは。

唐突ですがお知らせでふ。

毎週木曜投稿ですが毎週金曜になってるので、いっそ金曜日に変えよかな…と思ったのですけど、結局土曜になりそうなので木曜投稿と言う名目上で金曜投稿にします。把握よろしくお願いします。

今回も最後まで読んでくれてありがとうございまし!それではまた〜

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