二。完全世界・イデア
この世界では肌の露出が出来ない。
オゾン層が完全に破壊され、紫外線が地に降り注ぐ。
よって皮膚ガン等になることがある。
目には飛行機で使うようなゴーグルを付け、全身を覆う服をたなびかせながら東京だった街の、管理者の居なくなった道を歩く。
向かうは東京都立中央図書館。
答えなど無いのは分かっている。
だがせめて、せめてヒントだけでもあれば……
との思いからぼちぼちと歩いてるわけだ。
男はこの、人の居なくなった世界が自らの欲望の完全体……即ちイデア界のように感じていた。
自らが地球の自然を独占出来る………
もちろん動物達の物でもあるが。
歩き始めて10分程経った所で、図書館へと到着した。
ヒビこそ無いものの、その壁には無数のツルが競うように茎を伸ばしている。
以前こじ開けてそのままにしていた扉を開け、中に入る。
ふわりと漂う本の香り。
電気の無い図書館はとても暗い。
男はひとつ伸びをして本を探し始める。
タイトルなんて分からない。有無すらも分からない。
それでも可能性に賭け、こうして足を運んでいるわけだ。
男はこの目的が人生の中で終わるなんて思っていない。
どこまでその完全に近づけるか。
別に何年かかっても良いのだ。
これは男の人生をかけた冒険なのだから。
ふと、1冊の神話のような書物に目が止まる。
『世界の起源とその100の理由』
本を棚から引き抜き、胸の前に構えて表紙を開く。
年季の入った本の香りがする。
『人類の全てはアダムとイブから始まった…』
本当かは知らないがそんな話、小学生の頃には知っていた事だ。
この程度の話なのかと落胆しながら本を戻そうとすると1枚の紙が落ちてきた。
元の本に戻そうと思い、紙を拾う。
『世界は神秘に満ちているよ、零君。君のお友達は世界の謎の多くを知っている。……そしてその謎を理解した時、僕に会いに来るといい。待っているよ』
男はその手紙に目が釘付けになる。
この手紙はかなり最近入れられた物のように思う。紙質も綺麗であるためだ。
男は3つの事に驚愕していた。
1つは化け物以外に日本語を話す人が居ること。
2つ目は男が読んだこの本に手紙が入っていたこと。
3つ目は男が化け物と知り合っていると言うことを知っている人物が居ること。
一体この手紙の送り主は誰なのだろう
ども。こんばんは。REIKAです。
昨日投稿の予定でしたが学校忙しすぎて今日に延期しておりました。(Twitterからの人はご存知の通りです。)
一応、高校の特進クラスなので家庭勉強よもそれなりにあります。
実は今、映画館に居ましてこの後公開の映画に心をわくわくさせている所です。
そのため文章構成がおかしかったらすみません……
あと都立中央図書館には行ったことありません。
とりあえず今回も見てくれてありがとうございました!
ちなみにいせガチ!はスランプで何故か書けません。ご了承くださいませ