初陣1
「仕掛けるのっていつだっけ?」
「最近で一番大切な事ですけど忘れたの!?」
それはこの辺りでは裕福な地主の豪邸の隠し部屋
レジスタンス幹部は会議の為集まっていた。
「てかなんか足りない。」
「流石に全員は揃わねぇさ、持ち場とかあるしよ。」
「ねぇ...会議始めてもいいかしら...」
彼女の一言で会議は始まった。
「私は...話すのが苦手だから...ミステ君よろしく...」
彼女がレジスタンスのリーダーだが、
全然リーダーらしい事はしないという不思議な人だ。
「今回 攻め落とすのナクシの国の軍の遠征地です。
軍は定期的にこの遠征地で訓練を行います。
今回はその遠征地を襲撃します。」
「ならアイツ出てくるでしょ。」
それが誰を指すかは、誰もが分かっていた。
「そうですね 前線司令官が出てくるでしょう。
それも鉄腕鉄足がね。」
鉄腕鉄足とは、
前線司令官という自らが先頭に立ち戦を仕切る階級の
中でも最高戦力と呼ばれる両腕両足が義足の男である。
「なのにどうして仕掛けるの?」
「えぇそれはですね」
と言ってペラペラと資料を捲る
「今回の新兵隊の武器に新しい兵器が出るらしくてですね。
それを破壊したい訳ですよ。
その兵器は大量生産できない代わりに相当の破壊力らしくそれを使われると今後の戦に大きな影響がですね。」
「結局 総力戦」
「どゆいうこと?」
「散々説明してもらったでしょ!」
「でも...」
「後で教えるから静かにしといて!」
「えぇ それで」
ミステが会議を進めようと
木製の扉が開いた
「あぁ...シキ君遅かったのね...」
一番に声を掛けたのはリーダーだった。
「すみません ノイさん」
「新人はどうして遅れたんだぁ?」
何処か心配する様な声音で聞かれた
「ちょっと遠回りする理由がありまして。
国境の方に軍隊が出て行きまして、
出会わないように森の方から来ました。」
「そのはが何処の国のか分かりますか?」
見捨ては俺に質問する
そこには動揺が感じられた。
「ナクシの軍では、なかったです」
「それは...」
と急に轟音が響き 部屋が揺れた
地上で何かあったようだ...
「はぁ 多分シキが見た軍でしょう...
リーダーどうします?」
「あ...えぇと 各自殲滅でお願いします。」
幹部は皆立ち上がると
武器を取ると
隠し部屋の外へ直通の通路へ走り出した
レジスタンスの初陣は敵の奇襲で幕を開けた