細かな設定についての覚書①通貨や価値について
お買い物のときにいきなり通貨が出てきたので、ゼタって何よと思った方も居ると思い、覚書程度に書いてあったものを載せてみます。
通貨 ゼタ
通貨記号
※他大陸ではこの限りではありませんが、主人公の暮らす大陸では何処の国に行っても共通の通貨となっています。
1ゼタ=銭貨1枚
10ゼタ=銅貨1枚
1,000ゼタ=銀貨1枚
100,000ゼタ=金貨1枚
10,000,000ゼタ=大金貨1枚
一応このような感じになっていますが、日本とは大分金銭の感覚が違いますのであしからず。
なお、地域によって物価価値に差があり、時期やそのときの周辺状況によって売値や買取額にも変動が出てくる感じです。色々と時価によって左右されがちな世界なんだなと軽く流していただければと思います。
例1 食べ物
A町 リンゴ1個12ゼタ 5個纏め買い50ゼタ
パン1個 8ゼタ 5個纏め買い35ゼタ
B町 リンゴ1個15ゼタ 4個纏め買い50ゼタ
パン1個 9ゼタ 5個纏め買い40ゼタ
C町 リンゴ1個 8ゼタ 7個纏め買い50ゼタ
パン1個 12ゼタ 5個纏め買い55ゼタ
D町 リンゴ1個30ゼタ 4個纏め買い110ゼタ 等
例2 宿屋
A町 一部屋平均300ゼタ 相部屋なら一人280ゼタ 1週間分先払いで1泊250ゼタ
パンと野菜スープの食事を1食50ゼタで付けられる
B町 一部屋平均500ゼタ 相部屋なら一人450ゼタ 1週間分先払いで1泊420ゼタ
パンとスープ、厚切りベーコンの食事を1食60ゼタで付けられる
C町 一部屋平均350ゼタ 相部屋なら一人320ゼタ 1週間分先払いで1泊300ゼタ
蒸かしたジャガイモとミルクシチューの食事を1食60ゼタで付けられる
D町 魔物が強い地域で、魔物よけの高位結界が張られているため1泊3,000ゼタ
食事は朝食のみ提供 等
例3 売値と買い取り額
薬草 水 低級魔石
A町売値 10ゼタ 20ゼタ 55ゼタ
買値 4ゼタ 10ゼタ 40ゼタ
B町売値 8ゼタ 30ゼタ 40ゼタ
買値 3ゼタ 20ゼタ 20ゼタ
C町売値 20ゼタ 45ゼタ 35ゼタ
買値 15ゼタ 35ゼタ 10ゼタ 等
生活に必要なものでも、近くで比較的採りやすいものは売値も買値も安価に。生活に必要なのに採りに行くのが難しいものは売値も買値も高価になりやすい感じです。
例えば例3のA町では水や薬草が確保しやすいため買値も安いですが、ゴブリンなどの低級モンスターを倒す冒険者に売ることを前提にしつつ、少しでも儲けが出るように手数料をいれた売値に設定していたり。逆に、ゴブリンなどの低級モンスターの被害を防ぎたいので低級魔石の買値は高めに設定してあり、それに伴い住民が生活に使う分の魔石も少し高めに設定されている感じです。
C町は乾燥地帯などで薬草や水の確保が難しく、低級モンスターよりも強いモンスターが出現する地域だとします。すると水を汲みに行くのも危険が伴うため、水の売買価格はどちらも高くなってしまいます。また、より強いモンスターを討伐して貰うために低級魔石の買取額はかなり低く設定されていますが、生活にはある程度需要があるため、数が出過ぎないように売値は買値よりも高めに設定されているといった感じですね。
つまりゴブリン1体を倒しても地域によっては魔石1個でパン1個分の買取額にしかならないこともあるということです。
そのため新人冒険者などはただ討伐するのではなく、ギルドに出ている「畑を荒らす○○を倒して!」などの個別依頼を受け、魔石以外にも別途報酬を受けることが重要になってきます。
もしくは、ゴブリンのように剥ぎ取る素材が討伐部位だけと言うモンスターを狩るのではなく、ほかにも肉や牙、毛皮などを採取できる魔物を狩ったほうが効率は良くなると思われます。危険も高まるかもしれませんが。
もっとも、生活苦から冒険者になったような新人たちはろくな装備も揃っておらず、また、戦いのノウハウもないことがほとんどのため、危険が伴うというのが事実でしょう。初陣で大怪我をおったり死亡する可能性も低くはないので細心の注意が必要です。
なので、まずは先輩冒険者についていったり、比較的安全な場所で薬草を大量に集めたりして小金を稼ぎ、節約しつつ装備を揃えていくことが無難といえます。
武器や防具が比較的安価で手に入る包丁や調理用ナイフだったり、かぶとの代わりにおなべを被って蓋が盾…なんかでは心許な過ぎて笑えないです。
いや、部外者から見ればこっけいな格好に笑ってしまいそうになると思いますけども。本人たちの命に関わることなので、お勧めは出来ないのはお分かりいただけるでしょうか。
…だいぶ話がそれたような気がしますが、通貨や価値についてはこんな感じです。
ただ、日本円だとこれはありえないとか言われルカも知れませんが、なにぶん生活水準も物価も価値観も違う世界のことですので、そのあたりは御容赦ください。子供も立派な労働力な場所もありますし、一部スラムなども存在して、一日一食ありつければいいような生活の方も存在する、日本よりも厳しい世界なんだなぁと。
本日も読んでくださりありがとうございます。