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Icarus  作者: miu
4/5

魔女の遊び 下

特に無いです

じいさんと別れ、外が明るくなってきたと思った頃は雨が振りだした。隣町まで濡れていくのはどうもきが引けたが、私は今日モルガンへ行くことにした。死に際に面白い話が聞けてもう満足している。それに死ねば妹にも会えるだろう、今の私には怒りや悲しみよりもスッキリとした清々しい感じの方が大きい気がする、殺しをする事に興奮しているのかもしれない、とにかく今日が私の命日になるだろう。私はモルガンへ歩き出した。雨が降る道を傘も指さずに歩くのはとても新鮮なものだった。もうビショビショだったが気にしない、病院には失礼かもしれないが人の目など関係ない。整備された一本道を歩くとモルガンについた。モルガンにも少しは人がいるみたいだ、とりあえず私はタウンマップを見ることにした。……?おかしい、病院が無い。まあ動物病院はあったがこれは違う、嘘をつかれたのだろうか?そんなことはないだろう。ふと前を見るとナース服の女性が歩いていた。雨に濡れながら歩く彼女の姿は異様なものだった。私は声をかける「すいません、病院はどこにありますか?」彼女は死んだ魚にような目をしていた、返事もせずに向かいの建物を指差すとその中へ入っていった。?どう見てもマンションである、臨時にここを病院にしたんだと解釈する他なかった。私はなかに入ることにした、重いドアが開く中からは血の臭いが漂ってきた。私はなかを進んだ、中は本当に病院のようだった。血がついた椅子がたくさん並んでいるこんなところに患者が、クリスがいるのだろうか、前にあるカウンターにはナース服が立っていた。さっきのやつではなさそうだ、こっちの方が幾分人間味があった。「おはようございます」こっちのナースはしゃべるようだ。「どうも、クリスっていう男はいますか?」少しの沈黙の後ナースは喋り出した。「2階206号室です」私は少し驚いた、私ならこんなところで手当ては受けないだろう。とりあえず2階へ行こう。…どうやらこの建物階段がないようだ、私は仕方なく目についたとても古そうなエレベーターにに乗ることにした。鉄格子のエレベーターは初めてだ。ゴゴゴゴゴ鈍い音と共にエレベーターは動き出した。無事に2階へ着いた、だがもう乗たくはくはない。目の前に206号室があった、だが2階も汚ならしかった床は血だらけだ。ついているのか付いていないのか、私は廊下を歩き部屋の前に着いた。人がいる気配などしないが、私はドアを開けた。………そこには確かにクリス?がいた、しかし面影はまるでない。焦げて黒くなったミイラのような獣がそこにはいた、顔にはマスクがつけられている顔を固定しているのだろうか?「死ねぇぇぇ」獣は最後の力を振り絞るかのように叫んだ。私はえたいのしれない恐怖を感じた、怖くなり逃げ出した。だが思うように走れない、這いつくばりながらもエレベーターを目指した。エレベーター手前私は後ろを振り返った。そこにはクリスが立っていた、あり得ない、私は叫びと共に気を失った。…………………


頭部の鈍い痛みで私は目が覚めた。小部屋だろうか、狭くてかなり暗い。目の前にはドアと机があった、そして机の上にランタンと紙切れがおいてある。紙切れにはこうかいてあった「コウモリの目、蜘蛛の足、見つけ出せ」私が今の状況を理解するのには時間がかからなかった、これは魔女の遊びだ。そしてクリスは魔法使いだったのだろう。そしてドアが開いた。よくはわからないがドアが開いたということはゲームが始まったということはだろう。私はあえてランタンを置きっぱなしにして部屋を出たどうやら倉庫のようだかなり広い。暗いがものを探せなくもなさそうだ、だが遠くからでも見つかりそうだ。私は近くにあったローブを取った時だった「ヴぁ~~」悲鳴が聞こえた。ここからは離れているようだ、私はこの事で色々な事を思った。まず仲間がいること、協力ができれば勝機はあるかもしれない。相手はクリスだいくら魔法使いだとしても、今はかなり痛手をおっている。倒せるかもしれない。私は仲間を探すことにした。ローブで身を隠しながら、ゆっくりと進む。すると揺れる光が見えた、きっとランタンの明かりだろう。私は油断してつい足音をだしてしまった。私の体をまがまがしいオーラが支配した、右を見るとクリスがいた。一瞬にして人間にはかなわない事を理解した。私は走った、クリスも追いかけてくる。私は棚にある見たこともないようなものを倒しながら、足場を奪っていった。だがどんどん差がつまってくる、目の前には部屋があった。私は袋のネズミになる覚悟で目の前の部屋に入った。床には魔方陣がかかれていた、一発逆転に賭けるしか道はない。クリスが部屋に入った来た。私の脳はフル回転した、魔方陣に合ったスピリットを呼び出せなくては終わりだ。訳がわからないがクリスに殺されるのだけ嫌だった。私の目はクリスを写していた。彼は私を見るなり口を動かした、声にはなっていないがおそらくスピリットの名前を読んだのだろう。私には聞こえた気がした、直感を信じるよ。「トレイム」バーーン私のからだを光が包む。「くそ、死ねぇ」彼は私を蹴飛ばした。窓ガラスが割れる。その音を耳にしたとき私はもう中に浮いていた、どうやらさっきの場所は病院の最上階だったらしい。かなりの高さだ、もう助からないだろう。もう3秒後には死ぬのだ、妹にも会えるそれでいいじゃないか。でもなぜだろう、この世界に必死にしがみつこうとする自分がいた「死にたくない」声になら無い叫びが響く。すると私を黒い光が包み込み悪魔がささやいた。


次回、トレイム

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