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Icarus  作者: miu
2/5

2クリス

2話

私はまだ生きているらしい、どうやら私はベッドの上に寝ているようだ。私目を開けると黒っぽい材質の木でできた天井が見えた。よくはわからないがここに来たことは無い気がする。「ん?おぉ目が覚めたか!もう目が覚めないと思ていたがすごいもんだ」低い声でおっさんが話しかけてきた。私は意味がわからなかった。焼け爛れた右腕を見て全てを思い出した。絶望がよみがえる。「あぁ…そっか」おっさんが言う「……落ち込むのもわかるぜ、施設は完全に焼けちまったからな」……そうじゃない、が別にあったことを話す気はまるでない。もう死のう。「ちょっと、一人にしてくれよ」きつい口調で私は言った。「あぁ…その…手短に話すから少しだけ話を聞けよ」私はは無視した。「やけどは手だけで特に大きな怪我もない、だがお前は大量のガスを浴びていたからもう長くは生きられない、あと1月って所だ。だから死ぬまでここは好きに使えよ」私は死ぬことはまるで悲しくもなかった。「それとこれ、お前が持ってたんだ。」おっさんは私に紙切れを渡した、そしてなにも言わず100メイル(約100ドル)を部屋のすみの机に置くと部屋を出ていった。紙きれを見ると施設の警備担当の一覧表になっていた、理解した頃には私の目は4月26日を見ていた。クリス・スペクターそこにはそう書いてあった。彼はワシントンからデゥクスへ国を越えて技術を学びに来た者だ。真面目なやつだった。私は明日彼の墓に挨拶だけして死ぬことにした。そして部屋にあったTVをなんとなくつけた。案の定施設のあの事故のことが放送されている。「今朝ダルスで起きた事故で錬金術師のエルドウィンフェリックス氏が亡くなりました。これは大変悲しい出来事です」私は耳を疑った。しかしキャスターはしっかりとした口調でこう話していた。私は死んでいるのか?意味不明私は叫ぶ。意味もなく叫んだ。そうすると色々な感情が爆発して私は泣いていた。涙は少しばかり焼けた顔にしみる、私は確かに生きているみたいだ。疲れた私は太陽が出ているうちにもう寝ていた。起きたのは夜であった,3時頃だろうか。私は部屋にあったフード服に着替え100メイル持ってこの家を出た。もうおっさんはいないようだった、いったい誰だったのだろうか,外に出るとここはダルスの隣町だとわかった。スーキーという町である。町の真ん中まで来ると事故の被害者の安否確認ができる簡易的な施設が作られていて列を作っていた。そこには泣きじゃくる人、呆然としている人など見たことある顔の見たこと無い表情が並んでいた、私は深くフードを被り列になら部。自然と話し声が聞こえてくる「だから俺は施設の建設に反対だったんだ」「エルドウィンは悪魔だ」「死んで当然の定めだ」ふざけるな……施設ができた時は喜んでいたじゃないか、顔がこわばる。私の番がやって来た。「探している方の名前を教えて下さい」マニュアルじみた対応だ、別に死んだことは分かっていたから死体を処理した所を教えてもらえれば良かったが一応名前をいってみた「クリス・スペクター」「少々お待ちください」pcに名前を入力してるようだ「クリス様はモルガンの病院に搬送されています」「えっ?」思わず声が出た、なんで生きているんだ?「どうかなさいましたか?」「いや、別に」私は施設を出た。クリスは生きているだと、話を聞きたいと思ったのと同時になぜか殺意がわいてきた。私はモルガンへクリスに会いに(殺しに)行くことにした。死ぬのはそれからだ。

3魔女の遊び

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