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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第一章 ホール・ダンジョン
99/217

第99層 第一章 ホール・ダンジョン

この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。

キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。

様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。

 「大樹に居たボスは倒しました。この町も大丈夫だと私は思います」

ガープは、ミチの言葉に肯く。

ガープの肯きを見て、ミチが言葉を続ける。

「で、この世界について何か知っていたら話して話してほしいのですが……」

「その事についてなんだけど、とりあえずこれを……」

そう言ってネルロスは、机の上に1枚の手紙を出した。

 緑の封に大事に包まれている。

 ミチは、その封の端っこを破り、中に入っていた1枚の紙を取り出す。

折りたたまれた紙を広げていくと、それなりの大きさの1枚になった。

ミチは書いてある内容を読み始めた。

「一定条件を満たしたので、町の南の方を進んだ先にワープゾーンを出現させました。ワープ先で会いましょう。ネロより」

「……それだけ?」

あまりの短さに、ミライは聞き返す。

 ミチは黙ってミライに手紙を渡す。

 ミライは手紙を受け取ると、その内容をもう一度黙読する。

 ……なお、挑戦者ミライの変態的行動は死罪に値する物だが、本人の望んでやった事では無いと判断し、私に免じて今回は見逃すことにした。

なお、ミライの起こした行動は……。

そういう書き出しで、残りの枠は全てミライの前科の様な物が、ずらっと書いてあった。

 ……僕、相当危なかったが、助かったんだよな。

そう思いながら苦笑いを浮かべるミライ。

 手紙を折りたたんでミチに返したが、ミチの表情は呆れ顔だった。

 ……ミチに後で色々言われそうだな。

「じゃあ、あなた達は町の南に向かうのね」

ネルロスが少し時間を空けてから言った。

「はい!私たちは今日にでも行こうと思ってます」

そのミチの言葉に、ネルロスはミライに目を向ける。

 ミライは、ネルロスの左側からの冷たい目線を感じて大きく肯く。

「そう。1日ぐらい私のところで休んでいけばいいのに……」

ネルロスは、少し残念そうな表情と笑顔を見せる。

「そうか、村を救った英雄たちを称える時間も無いと言う訳かの」

ガープも不満そうな表情を見せる。

「はい。気持ちだけで十分です」

ミチは礼儀正しく言う。

「そうと決まったら……そうね、私が最後にご馳走でも作りましょうかしら」

「ぜひお願いします!」

「ミライ!」

ミチはミライの名前を少し大きな声で言う。

「いいだろ。僕はお腹空いたし、それぐらい。腹が減っては……って言うじゃん」

「そうよ。昨日の作り置きを温めるだけだし、時間は掛からないわよ」

ミライの言葉に、ネルロスが後押しする。

「……しょうがないわね」

 ミチはどうやら折れてくれたようだ。

「やったー。久しぶりのネルロスさんのご飯だー」

心の底から喜びの声が出る。

 それだけネルロスの料理は美味しかった。

 ミライの言葉にネルロスは笑顔を見せると、席から立ち上がり、嬉しそうにキッチンの方に向かっていく。

 ガープさんも動かないところを見ると、食べていくようだ。

 ミチも気がつけば笑顔を見せていた。

 そして、ミライたちは、ネルロスさんの作る料理を雑談しながら待つのだった。


 目の前に並べられる、ロールキャベツたち。

肉を取り囲むキャベツは、トマトスープを染み込ませてオレンジ色に染まっている。

2日目の匂いは、どこかトマトの臭さを強くしている気がする。

スープに浮かぶ黄金の肉脂は、主役を引き立てるかのように周りで細かく輝きを放っている。

 待つ間の飲み込む唾が止まらない!って、何を思っているんだろう……。

料理漫画の料理解説者でもないのに……。

「いただきます!」

「いただきます」

突然のミチの合掌にもかかわらず、他の3人は何事も無いようにミチに合わせる。

「ふふ、こんな制度が出来ていたのね」

「はい、ミライがいつもしていたので」

ネルロスは、ミライを見つめる。

 ミライはそっちのけでガツガツロールキャベツを食べ進める。

「礼儀はしっかりしてるのに、食べ方は酷いわね」

ネルロスの言葉に、ミチは笑い出す。

 あのガープですら「ふっ」と笑いを浮かべる始末。

「それは無いですよー。ネルロスさん」

ミライの言葉にネルロスも笑みを浮かべる。

 そんな感じで、楽しい食事はあっという間に終わったのだった。


 町の南の門の前。

そこに立つのは、町を救った2人と、それを見送る2人。

「本当に行ってしまうのね」

「はい、早めの行動が一番ですから」

ミチは笑顔を見せながら言う。

「ミライや」

ガープはミライに言葉をかける。

「何ですか、ガープさん」

「お主は武器を持つとしたら、杖か、ほうきか、どちらが良いかの」

「どうしてですか?」

「武器を持たぬと、この先大変じゃからの」

「……えっと、じゃあ、ほうきで」

「うむ、ほれ、ほうきじゃ」

そう言ってガープは、ほうきを何所からとも無く出すと、ミライに差し出した。

 見た目は、普通の竹ぼうきにしか見えないのだが……。

「ありがとうございます」

ミライはしっかりお礼を言い、ほうきを受け取る。

 ミライは、そのほうきを握っても、力が湧くのを感じることは出来なかった。

「じゃあ、私たちは行きますね」

ミチは頃合を見計らって声を放った。

「またいつか、どこかで会えたら……」

ミライも一言言う。

「うむ、これからの健闘を祈るよ」

杖を突きながらガープも一言。

「いってらっしゃい。困ったら、いつでもこの町に戻ってくるのよ」

最後に、ネルロスも言葉を残す。

「はい。では行ってきます」

「行ってきます」

ミチの言葉に続いてミライも言う。

 そして、2人は先の見えない広い道を歩き始めた。

 少し歩き進んで振り向くと、ネルロスが手を振っていたので、2人は大きく振り返す。

そして、2人は手を振るのをやめて、再び歩き出すのだった。


 「終わったわね」

 「あの子達は、始まったばっかりじゃがの」

ネルロスの言葉に、ガープは言葉を返す。

 その2人の元に歩いていく、緑髪の肌の焼けた成年の姿。

「あら、あの子達が戻ってきたらどうするの?」

「戻ってきませんよ。ミチは戻らない性格ですから」

ネルロスの言葉に、笑って言葉を返す成年。

「そう。でも、ついて行かなくてよかったの?」

「いいんですよ。元々最初の戦闘で死ぬ予定でしたから。その予定に比べたら、あんな楽しい旅、ご褒美みたいな物ですよ」

成年は、過去を振り返るように遠くを見ながら言った。

「私も、あの戦闘であなたが生き残るとは思って無かったわ。宿屋に生き残ってきたあなたを見たとき、どうしようか迷ったもの」

ネルロスは笑みを浮かべながら言う。

「でも、生き残ってきたのは、昔にも無かったかの」

ガープはユミルの方を向いて言った。

「もう1年も前のことじゃないですか。あの時は、PTに入ることも無かったですから」

成年は笑いながら言う。

「あの子達は、この先大丈夫かのう」

ガープは心配そうな表情で呟く。

「大丈夫ですよ、あの2人なら」

「分からないわよ。あの2人がどんな思いを背負って来たか分からないもの。何も解決しないで、ずっとさ迷い続けるかもしれないわよ」

「……ホール・ダンジョン。心に隙間が出来た者の来る迷宮……ですか」

成年は呟く。

「ええ。あの子達も明るいけど、何かを抱えてる。あなたと同じようにね」

「俺はずっと前に解決したじゃないですか」

「あら、どうしてこちらに残ったの?」

「いや……恩返しと言うか、罪滅ぼしと言うか……」

「50年も昔のこと、忘れてもいいのにの」

ガープは2人の会話に言葉を挟んだ。

「ほんとにね。まあ、別に戻らなくてもいいけど。あのイベントで、それなりに分岐点が出来てるから、居てくれた方が楽でいいわ」

「あの一瞬の痛みはどうにか出来ませんかね?」

「もう慣れてるくせに……」

そうネルロスが言うと、成年は大きく笑い出した。

「全くですね。慣れって怖いものです」

「さ、私は先に戻るわね。お仕事が有るのよ」

「もう戻るのですか?まだ2人の姿見えますよ?」

「私も忙しいのよ。あなたも管理人って仕事やってみたらどう?ほら、宿屋貸すから」

「じゃあ、俺の代わりに死に続けますか?」

「ふふ、冗談よ」

ネルロスはそう言って、町の方を振り向く。

「じゃあ、わしらは家でユミルの思い出話でも聞かせてもらうとするかのう」

「お酒出してくださいよ?面白い話や、感動的な話を沢山話しますから」

「うむ、たまには良いかの」

男2人は笑う。

「私も落ち着き次第行きましょうかしら。まあ、また話しましょう。それでは、また」

ネルロスはそう言葉を残して、北の宿の方へと歩き出した。

「では俺たちも、ガープさん背中貸しましょうか?」

「わしだって、まだまだ歩けるわい!」

そう言ってガープは、ネルロスとは違う右の道へとスタスタ歩いていった。

成年は、その小さな背中を笑顔で見て、ゆっくりと追いかけるのだった。


 目の前に広がる大草原を通る1本の道。

「ねえ、ガープさん何で僕が武器持ってないって思ったんろう」

ミライは疑問に思い声を出す。

「さあ?別に良いじゃない。それより、何でほうき選んだの?」

「飛べたら歩かなくて良いなーって思って」

「で、飛べなかったわけと」

ミチが言うと、2人は笑い出す。

 ミライは少し前に、ほうきにまたがって集中したが、まったく反応が無かったのだ。

「それにしても遠いな」

ミライは歩きながら呟く。

「遠いわね」

ミチも歩きながら呟く。

 先はどこまで続くか分からない。

 でも、ミチとなら、どんな壁をも乗り越えられる気がする。

ミライは、ミチの顔をじっと見つめる。

ミチは、その視線を感じてミライの方を見る。

「なに?」

「ミチ……がんばろうな」

「どうしたの?急に」

「いや、なんでもないさ」

「ふーん」

ミチは、少し笑顔を見せる。

ミライもミチの笑顔に釣られて笑う。

 僕はこの笑顔をどこまでも守り抜いてみせる。

 初めての友達と胸張って言える存在なのだから……。

 続きがどこまであるか分からないが、確実に明るい広い道が続いている。

そんな道を若い男女は、想像を膨らませ、前へ前へと進んでいくのだった。



 第一章 完

第一章 あとがき


このあとがきは、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた一章のです。

キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。

様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。


 100層と区切りが良いので、あとがきを最終回にさしていただきます。

始めましてオレンです。

いやー長いようで短かったですね。

3ヶ月とちょっと。

もの凄く全体的に楽しんで書いてたのですが、まあ、文字数の見た通り、やる気はそれほどなわけで……。

まあ、続けられたので、個人的には良しとしましょう!

 そんなわけで、第一章を書き終えたわけですが、個人的には、困ったらミライを動かせ!って感じになってます。

だいぶ柔軟にしましたので……。

あと、ヒロインにミチちゃんを導入して、あとはサブキャラがまとわり付くと。

あ、ユミル君は出した当初から、そのつもりでした。

何か悲しいですけど決まっていたので。

衝撃の99層で、死んだはずなのに登場させたところを見ると、生かしてやったって言ってもいいですかね。

……だめですよね。

まあ、もう文章構成とかはさておき、話の流れはこんな感じです。

表のミライの動きがあり、裏の……と言う感じでしょうか。

結構、複線貼ったつもりですよ!

全くといって良いほど覚えてませんけど……。

まあ、今後のストーリー展開に期待しましょう。

 と、言うことで、一章終了です。

一番最初から3ヶ月間も長々付き合ってくださった方も、40層を越えた所の文章が一般的になって読みやすくなった所から読み始めた方も、終盤に近づいてから読み始めた方も、今日から読んでくれた方も……。

読んでくださり、ほんとうにありがとうございます!

読む人や感想の声が無かったら、いつ投げ出してたか分かりませんからね。

二章目は、思いついたこと全部忘れずに書けたらなと思います。

一章は、実は投稿してから「書き入れ忘れたーな」んてよく言ってましたからね。

明日から、また話は出発です。

私は、感想や、雑談掲示板が盛り上がってくれるのをきたししますかね。

そんなわけで、色々書きたいことはありますが、長々書いたら最高文字数を更新する可能性もあるので、今回はこの辺で。

では、次回第二章(タイトルは後から考える)を楽しみにしていてください。

もう浮かんでいるし、自信があります!

それでは、また。


こちら(小説家になろう)のみ追記

貼り付けだけの作業でしたが、昔の自分を振り返れてよかった気がします。

突然、章数が出たのは、最後に「第ん章んんんんんん」と書くためです。

章のサブタイトルは、最後に更新みたいな感じで、みなさんにも章のサブタイトルを読んでいきながら考えれればなーと思っています。

2章に入るので、アホダ!の説明文も修正できたらなと思います。

では、明日からこちらでのリアルタイムの活動になると思います。

本当にぐだぐだになります。

今回はまとめて貼り付けたから良かったのですが、次回からは、文字数の長短に驚かれると思います。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

次回をお楽しみに。

では、また。         現在経験地51Lv0 作者オレン

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