第94層 ミチの存在
この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
気がつけば、ミチは泣き疲れで完全に眠りについていた。
僕の胸の上で。
ミライは体を動かすことも出来ず、ただただ、空の景色を眺めることしか出来なかった。
目を覚ましたのが夕暮れだったため、今の空は完全に真っ暗だ。
大樹を取り囲んでいた雲がなくなり、プラネタリウムで見るような、大量の星たちが姿を現していた。
ミライはその星を眺めながら、ゆっくりと涙を流す。
一滴一滴が、こめかみ辺りを伝っていくのが分かる。
ミライは7滴の涙を流し、ミチの背中に乗っている手を動かし撫でる。
ミチの鼓動が、手を伝わって感じることが出来る。
温もりも、息継ぎも、生きているのが分かることを何もかも伝わってくる。
この生を僕の目の前で絶たせるわけにはいかない。
ミライが、ミチの存在を感じていると、ミチは大きく寝返りをした。
そして、ミチはミライの方向を見て、にんまり笑みを浮かべる。
ミライはその表情を、首だけを起こして確認する。
ミライは再び空を見て、少し微笑む。
やっぱりミチの笑顔は癒されるな……。
ミライはそのまま目をつぶり、ミチと言う温もりの布団で眠りに付くのだった。