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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第一章 ホール・ダンジョン
90/217

第90層 巨蝶ロンギコロン

この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。

キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。

様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。

 「何だあの化け物は!」

ユミルが、目の前に浮かぶ巨大なモンスターを見ながら叫んだ。

 見た目は表現するのが難しい。

 巨大な体に見合った巨大な2本の触覚に、巨大な羽が見える。

色は鮮やかで、感じ的には蝶みたいな感じだろうか。

 3人は武器を構えて、ずっと目の前の敵を見続ける。

「アペンシス」

相手のステータスを確認するために、ミライは魔法を放つ。

「名前はロンギコロン。レベルは70……弱点なし」

「70だと!?」

ミライの説明後、すぐに2人は驚いた表情を見せ、ユミルは叫んだ。

「これは、逃げたほうが良いんじゃないか」

ミライは苦笑いを浮かべながら言った。

 レベル差がユミルでも19も差が開いている。

 僕に関しては25も差が……。

「うん。逃げましょうか」

ミチも逃げる提案に賛成のようだ。

 (何か騒がしいと思ったら、虫けらかしら)

聞こえてきた声を聞いて、ミライは背筋が凍りついた。

「見つかった……」

「え?」

ミライの言葉に、ミチが聞き返した。

その時だった。

 ロンギコロンは、4枚あるうちの2枚の羽を大きく動かし、突風を作り出した。

突き刺さるような重たい風が、3人の体を中へと浮かせた。

 風なのに、物理的ダメージを受けてるような痛みがする。

 「きゃあああああ」

ミチは空中で悲鳴を上げる。

すぐ隣に居るミチを見ると、大樹の破片がミチの右腕を貫いていた。

 やばい、風だけが攻撃じゃない……。

「バリア!……バリア!」

1枚目のバリアを3人を大樹の破片から守るために発動して、2枚目を3人が吹き飛ばされていく方向につくり、3人の体を受け止める。

「フネゲスフレイム、バリア、バリア、バリア、バリア!」

それなりのスピードと大きさの真っ赤な火の玉をロンギコロンに飛ばし、前と左右と上空にバリアを作り出した。

 とにかく、今は体勢を立て直さないと……。

「うああああ、あああああああっ」

「ミチ!」

ミチのあえぐ声にミライは声を掛け、2人は駆けつける。

 完全に右腕に鋭い大樹の破片が貫通していた。

そして、血がだらだらと腕から指先まで流れていた。

 ユミルは、ミチの肩を布で力いっぱいに縛った。

「ミライ、ミチを押さえろ!今から引っこ抜く」

「分かった」

ユミルに言われるままに、ミチを寝かせた状態で、腕を中心に強く体を抑えた。

 触れたときに、ミチから熱が放出されているのがすぐに分かる。

「ミチ、いくぞ」

そうユミルは言った瞬間、ミチの腕に刺さった破片を一気に引っこ抜く。

「うわああああああああああ」

ミチの悲痛な叫びが、バリア内一面に広がる。

 ミチがあまりにも暴れるので、ミライはミチの体に、のしかかるような感じで押さえる。

 ユミルは冷静に穴の開いた腕に、スプレーのような物を吹き付けて、傷穴を隠すように大き目の布をかぶせた。

 ミチは今まで見せたことの無いような、深刻な表情をしている。

 あの時戦った、触手とは比べ物にならないと言った所。

「ミライ、そんなに心配するな。ミライの肩に針が貫通した時も、この方法で直った」

ユミルはミライの顔を見て、少しだけ笑みを浮かべる。

「そんな事より、今はあいつだ」

ユミルは、バリア越しの空飛ぶあいつをじっと見つめる。

ミライも無言でロンギコロンを見つめる。

「ミライ、あいつが何言ってるか分かるか」

「バリア越しだと、全く分からない」

「そうか……」

ミライとユミルは、ただただ風を起こし続けるロンギコロンを見続ける。

 あの感じだと、目はそんなに見えないようだ。

そうミライが思った瞬間だった。

 だいぶ遠くの方で風を起こし続けていたロンギコロンの姿が消えた。

そして、雲ひとつ無いはずの空に、大きな影が突然出来た。

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