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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第一章 ホール・ダンジョン
9/217

第9層 宿主のお姉さん

この作品の作者は、文章表現が現時点でLv1/無限です。

様々な名称、場面が出てますが、作者は全てオリジナルだと思っています。

作品も作者も成長過程ですので、あまり期待はしないでください。

 頭がズキズキ痛む……。

何も見えない真っ暗な世界。

 ここは……。


「変態!」

「うわっ」


 ミライは、声と共に飛び上がった。

 どうやら僕は、気を失ったらしい。

 気を失う前はたしか……。

 そう考えれば、まあ気を失って当然か……。


「いてててて……ここは……」


 声を放つたびに、頭に痛みが響く。

 ふと周りを見渡してみる。

 それなりにふかふかなベッドが下にあり、部屋のあちこちに、鏡や棚などの日常品が置かれている。

 何となくどこかの建物の中だと分かった。

 ふと鏡を見ると、鼻下と服が赤く染まっている。

 恐らく鼻血の赤だろう。

 その鼻血は、あの強烈な蹴りでなのか、一瞬の強烈な興奮によるものなのか分からないが……。

 しかしここはどこなんだろう。

 そう思っていたら、左奥にあるドアがガチャっと開いた。


「おっ、目が覚めたか。いやーよかったよかった」


 ドアの先には、左腕にタオルを掛けて持っている女性が現れた。

 恐らくこの家の人だろう。


「あのー、ここはどこですか?」

「ここはただの宿屋さ。なーに、お代はちゃーんと彼女からもらってあるよ」


 見た目も口調も若い姉さんと言う感じだった。

 助けてくれたのは、おそらく鼻血の原因の子だろう。

あんな場所に他に女の人が来るとは、到底思えなかった。

 あの子……助けてくれたんだな。

 しかも、町まで運んでくれたらしい。


「あの崖から落ちたんだって?よく生きてたわねー」


 はっきりと記憶失う前の記憶は戻ってきているので、あの子が何か嘘でも言ったんだろう。


「あはははは……ほんとにラッキーでしたよ」


 僕は笑顔で返し、つじつまを合わせておく。

まあ、本当のことなんて言えやしないんだが。


「あのーココに連れてきた人はどこに?」


 一応合って話をしておこうと思ったので聞いてみた。


「市場のほうに行くと言って出たと思うけど?」

「ありがとうございます。えーっと……」

「宿主のネルロスよ。出口はその扉を出て、廊下をまっすぐ行けば玄関があるから」


 僕の考えていることが見え見えのようだ。

 そして、よく頭が回る良い印象の宿主だ。


「じゃあ、その子に会いに行ってきます。ミライです。ネルロスさんありがとうございます」

「きおつけてね。市場はここを出てから右にまっすぐよ」


 そう聞いてミライは、ネルロスの顔を見て軽く頭を下げる。

 そして宿屋を出て市場へと向かうのだった。

文字配列のみ書き直しました。

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