第89層 半壊
この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
「いたたたたた」
地面に到着して、ミチは呟いた。
「まあ、無事到着か」
ユミルは、そう言って笑う。
「どこが無事だよ!まあ、生きてるけど」
そう言ってミライも笑顔を見せる。
「ふふふ、まあ、ミライ。ご苦労さま」
ミチは、そう言ってミライに魔力回復薬を投げ渡した。
ミライは冷静にそれをキャッチ。
「どうも」
一言お礼を言い、薬ビンの中身をイッキ飲み。
「それにしても減速なんて良く考えたな」
ユミルが関心の態度を示して言う。
「いや、正直最初のバリアはとっさにもがいて発動しただけだから」
そうは言うものの、誉められると顔がにやけてしまう。
ミライはミチに魔力回復薬を一本投げた。
「これは?」
ミチは驚いた表情で聞いてきた。
「魔力を少しずつ回復させてくれたのを気づかなかったとでも?」
そう、ミチは後ろから何かしらの魔法を使って、ミライの魔力を回復させていたのだ。
ミチが照れ臭そうに笑い、受け取った薬を飲み干す。
「どうりで……って、俺なにもしてねえ」
ユミルは、笑顔で言う。
「貸し1ね!」
ミチとミライの声が重なり、3人は笑うのだった。
「さて、町に戻ろるわよ。少し遠回りをしてね」
ミチは、森と森の間にある大きな道を見て言った。
確かに遠回りだが、森で迷う事を考えると近道な気もする。
「そうだな。ネルロスさんやガープさんに、この事を伝えないとな」
そう言ってユミルはその場を立ち上がった。
ミチとミライも動きに釣られて立つ。
「ところで、なんて伝えるの?」
ミチはユミルの方を見ていった。
「なにって……ボスは倒したんで、これで安心です。とかね。倒したの俺らじゃないけど」
ユミルが笑いながら言った。
その時だった。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……と地面が突然揺れ始めた。
「な、なんだ!」
「地震!?」
ミライとミチは、思わず声を上げる。
もの凄い揺れている。
立っているのも精一杯だ。
思ったのだが、もしもここが地下世界だったら……空が降ってくるんじゃないか?
3人は、不安を隠せず辺りを見渡す。
地面は、数十秒間揺れ続けたが、急にピタッと揺れが収まった。
「ふうー、大きな揺れだったな……」
ユミルは落ち着いた口調で言った。
何もおきなくて良かったと、3人がホッとしているときだった。
みしみしと、何かが破けるような音が3人の耳に入ってきた。
そして、入った瞬間に巨大な爆発音が……。
思わず3人は耳を手で押さえる。
そして、瞬時に爆発音のした、大樹を3人は振り向いて見た。
……そこに見えたのは、半分より上の部分が完全に無くなった大樹と、爆発によって吹き飛ばされるモンスターや、大樹の破片。
そして、今までとは規格外の大きさの体格をしている、羽で空を飛ぶモンスターだった。