第84層 出口
この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
「夢ねえ……」
ミライは夢と言う言葉を聞いて、苦笑いを見せた。
結局、食の話をしばらくしている内に、2人のあの食事時の態度の謎も解き明かされた。
ユミル話を聞くには、ミチとユミルは同じような夢を見ていたらしい。
……そんな事あるのか?
でも、夢の内容については、良く分からなかったが感心をもてた。
何時間もこの木を登り続けて、夕食無しで朝を迎える。
それで空腹のあまり、起こされるまで夢の中で美味しい物にありついていた。
そんな夢見てるんだったら、呼んでくれれば良かったのに……。
そんなことを思いつつ、2人の話の流れを微笑みながら見ていたのだ。
「さて、する事した感じないけど、町に戻りましょうか」
話に区切りを指すようにミチは言った。
「そうだな。で、ミライ、話していた出口ってどこ?」
ユミルの言う出口とは、あの時の光魔法剣士さんが逃げていった場所だ。
「あの辺だよ。見てみれば分かる」
ミライはそう言って、セーナの逃げていったほうを指差した。
「この高さから下りるって、どう考えても無理なんじゃ……」
ユミルは不思議そうに言う。
ミチもユミルと似た表情をしている。
「行けば分かる。正直、僕もあんなのが在るとは思わなかったから。まあ、見るだけ見てよ」
そう言ってミライは立ち上がった。
2人も釣られて立ち上がる。
そして、ミライは2人をリードするように、セーナの出て行った辺りまで連れて行くのだった。