第82層 待ち時間
この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
ミライは朝食を作り終え、2人が目覚めるのを待っていた。
それにしても、大樹の頂上から見える景色は良い眺めだ。
ほぼ外が見えている開放的な空間のフロア。
大樹から周りを見渡せば、1箇所大きな岩山がある以外は、全てが地平線のような気がする。
地平線から少し目線を落とせば、僕らがここに向かう前に居たビナンケの町が、もの凄く小さく見える。
……僕らはここを目指して相当な距離を歩いてきたんだな。
そして、大樹を取り囲む巨大な森。
だと思っていたが、実際真上から見るとそんなに面積広くも無いなーと思ってしまう。
大樹を取り囲む森より下は見ることが出来ない。
実際見てしまったのだが、あまりの恐怖感に腰を引いてしまうほどの迫力だ。
それにしても……。
「それにしても、なかなか目を覚まさないな。2人とも」
ミライは2人の寝顔を見る。
昨日の悪夢を見ているような表情ではなく、何か吹っ切れたような、すがすがしい表情を浮かべて眠っていた。
ミチからは、いやらしく唾液が口元を伝っていくのが見て分かる。
「……起こすか」
ミライはそう言って、大きくため息をつき、メニュー画面からフライパンとお玉を取り出すのだった。