第8層 未知との遭遇
この作品の作者は、文章表現が現時点でLv1/無限です。
様々な名称、場面が出てますが、作者は全てオリジナルだと思っています。
作品も作者も成長過程ですので、あまり期待はしないでください。
「ふうー。やっとかー」
どうにか崖を降りる坂道を下りきった。
まあ、崖下に来ても景色はそんなに変わりない。
目の前に広がるのは、地平線まで広がる大草原だけ。
しかし、妙な物音がする。
ミライは、その物音のするほうへ向かうことにした。
ほんの少し、崖から草原方向に進んだ先。
ミライから、数10m先で繰り広げられていたのは、謎の生き物と、人との戦闘だった。
謎の生き物は恐らく、あの人の大きさからして、2mはあるのか。
手に元々装着している、鎌のような物をブンブン振り回している、カマキリみたいな奴だ。
人の方は、片手に剣、もう片手に盾というポピュラーな格好だった。
「ためしに、この魔法使ってみるか」
そう言って、何となく精神統一。
崖を下りる時に、何か魔法は使えないかと試行錯誤を繰り返し、ようやく編み出した最初の魔法である。
「よし、じゃあ、『アペンシス』!」
名前も成り行きで考えたのだが、言わなくてもその気になれば発動できる。
ミライが魔法呪文を声に出すと、戦闘している生物と人の名前が出てきた。
魔法内容は恐らく、一定区間に発動する空間魔法。
魔法内容は、ただ相手のレベルと名前と変なのが見えるだけと言う単純魔法。
ええっと、あのモンスターの名前はマンティスで、レベルが12か。
人の方は、名前はあああああで、レベルが10っと……ん?
ミライは思わず、人の方に浮き出るステータス画面を二度見した。
「『あああああ』……ねぇ」
思わず声に出して名前を読んでしまう。
何て適等すぎる名前なんだ……。
ネロさん……本当に何でもありだな……。
しかも、あああああさんイケメン……。
そんなことを思っていたら、戦況が大きく変わった。
あああああの持っていた、剣と盾が弾き飛ばされて遠くに飛んでいったのだ。
マンティスは、鎌を振り上げる。
あああああは、動かないと言うより動けなくなっている。
これは……やばくないか……。
「うあっ、うあっ、うあああああああああああああああ」
そうあああああが叫んだ瞬間、マンティスが鎌を振り下ろした。
あああああの体が、肩から腰にかけて、斜めに引き裂かれる。
あああああの体から、血などが噴き出した。
「うわっ!う、うそだろ!」
思わず叫んでしまう。
あああああは、地面に転がったと思うと血の跡を残し、光に包まれて消えてしまった。
これが、この世界の『死』なのだろうか。
こんな光景見るのではなかった……。
変な汗が出て、吐き気が襲ってくる。
だが、吐いている暇も無いようだった。
マンティスがこちらの存在に気がつき、向かってくるのだ。
「やばい」
そう言ってミライは、マンティスと逆方向に全力で走り出す。
「たすけてくれー!」
無意識に叫びながら逃げるミライ。
でも、どうやらマンティスの動きはこちらよりも遅いらしい。
これなら逃げれるか?と思ったら、ドカッ。
ミライは、岩肌に体全身でつ強くぶつかった。
そういえば、崖の方から来たんだっけ……。
気づいた頃には、もう遅かった。
頭上には、マンティスの姿が……。
ミライは岩肌に背を向けて立つ。
もう戦うしかない。
ミライは、とりあえず何か無いかとアペンシスを自分にかけてみる。
「えっ……」
ミライの口から、むなしい音のような声が出た。
名前がミライ、レベルが1……。
しかもMPという、魔力のメータのような数値が、0/0……。
絶望的というより、死亡確定。
アペンシス……魔力要らなかったのね……。
体全身に力が抜け、岩肌に体をもたれて座り込む。
マンティスの鎌が射程圏内に入り、鎌を振り上げる。
もう、終わりなのか……。
そう思った次の瞬間、シュババババババという音と共に、マンティスの体がバラバラに引き裂かれ、砕け散った。
変な緑の液体が飛び散るが、そんなの全く気にならなかった。
そして、バラバラになった死骸の後ろの方から姿を現したのは、同年代ぐらいだろうと思われる少女だった。
両手には、刃物のような物を持っている。
「君!大丈夫?」
少女はこちらに近づき、手を差し伸べる。
当然この子に助けてもらったんだろ。
髪は長くて、金髪と茶髪を足して2で割った位の髪色。
服装は、よく分からないが、スカートを履いてる。
パンツは、白とピンクの縞模様って……。
「えっ……」
思わず声に驚きが出てしまった。
完全に見えていたのだ。
彼女はまだ気がついていない。
ふと、ネロの言ったことを思い出す。
やばいと思いつつも、これは事故だ!と自分に言い聞かす。
「ねえ、どうしたの?」
彼女は、優しい声で問いかけてくる。
この光景もネロさんきっと監視してるのだろうな……。
僕の心の中の答えは、言わなければ死ぬだった。
「あのー」
「なにか?」
彼女の笑顔が心に刺さる。
どうしたら……どうしたらいいんだ。
どうすれば、全てが丸く収まるんだ。
そう考えていたが、僕の口は先に動き出してしまったようだ。
「ピンクの縞パン……」
そう僕が声に出すと、彼女は顔を赤くし、スカートの前の方を強く抑える。
このときの彼女は、もの凄く可愛い天使のような感じだった。
だが実際は、罪深き物を裁く、審判員だった。
「変態!」
彼女の下した審判は、叫ばれたその2文字と、ものすごい強力な蹴りだった。
その強力な蹴りが、ミライの顔面を直撃し、ミライは意識が遠のいていくのであった。
文字配列のみ書き直しました。
ミチ「下手!」
作者はそう蹴りを入れられるのであった。