第78層 魔法解除
この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
「ねえミライ、一体どうしたのよ!」
ミチは、焦りながらバリアを作り出したミライを見ながら言った。
「いや、僕の予想が正しかったら……」
ミライはずっと入り口を見続けている。
正直、ミチが音に関心を向けるまで分からなかった。
もし、あのときの戦闘の「解除」が全魔法解除なら……。
あれ……でも1回目の魔法解除で、背中のバリアの破片消えなかったような……。
まあ、何かの思い違いだろうって事にしておこう。
ミライが、そうあれこれ思考を巡らせてるときだった。
ミライの張ったバリアが、もの凄い物音を立て始めた。
「な、なんだ!」
その光景にユミルが思わず声を上げる。
「やっぱりそうだったか……危なかったー」
ミライはホッと胸をなでおろす。
「ねえ、あの数のモンスターって……」
「たぶん、下から追いかけてきたモンスターたちだと思う。僕がセーナとの戦闘で魔法解除しちゃったから、入り口に仕掛けたバリアも解けたんだと思う」
「なるほどねー」
ミライの答えに、ミチは感心する。
「で、ミライは焦ってバリアを投下したと」
ユミルはバリア向こうの光景を見つめながら言った。
「そういうこと。まあ、ミチのおかげなんだけどね」
ミライはそう言うが、ほめられた本人は理解して無いらしい。
ミチは、ミライの言葉にポカーンとしていた。
「ま、せいぜい私に感謝するのね!」
全然理解してないミチでも、褒められているのは分かったようで。
「それにしても凄い数だな。あの奥の道に何千匹……ってなんだ!」
ユミルが何かを言いかけている時だった。
3人の居るフロアの昼間のような明かりが、急に真っ暗闇に変わってしまったのだ。
「え、これも、ミライに関係あるの!?」
「違う!たぶんセーナが魔法解除したんだ!」
ミチもミライも、かなり困惑してるが考えは冷静だ。
「それってどう言うことだ」
ミライの言葉に疑問を思い、ユミルは聞き返した。
「この下のフロアと、このフロアが明るかったのは、セーナの光魔法のせいなんだ。だから、その明かりが消えたって事は、セーナが魔法を解除したんじゃないのかって」
「なるほど。魔法使いならではの思考か」
どうやら僕の説明に、ユミルは納得したようだ。
しっかし、この暗さ、どうしたものか……。
「ミライ。とりあえず、火でも出してくれ」
ユミルの提案の声が、暗闇の方から聞こえてきた。
なるほど、その手が有ったか!っていつも通りだけど……。
「分かった、今つける」
「ちょっと。ちょっと待って!」
ミライが火の魔法でも出そうかと思った時に、ミチの声が遠くから聞こえた。