第75層 罠に掛かったウサギ
この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
「……まあ、こんな事があったんだよ。あの短時間で」
「鼻血を出す場面は含まれてなかったみたいだけど?」
ミライの曖昧な説明に、ミチは疑問を投げかけてくる。
「勘弁してくれよ……」
ミライは心の声を隠す気力すら残ってない。
「相手も実は魔法使いで、魔法ぶつけ合いに勝ち、自己紹介して別れたって事だろ。どう考ええも鼻血出した人と自己紹介なんて……ありえなくないか?」
ユミルの冷静な考えも飛んで来た。
何故かこういう時のユミルは、推理力を増してる気がする。
好きなものに対する執着心……なんだろうか。
ミライはしばらく無言で乗り切る作戦に出ようと試みる。
だが、それもミチの言葉で作戦失敗に終わる。
「まさか!鼻血の原因は……私!?うそでしょ!」
ミチは何やら感やら想像して、顔を突然真っ赤にした。
「そうか!そんな考えがあったか!しかし寝ている子にだなんて……」
ユミルも色々考え始めた。
自分自身の思っていた以上の悪い状況が、目の前で起こり始めている。
「それは絶対に違う!」
ミライは2人の妄想を止めようと大きく一言。
「じゃあ証明してみなさいよ!もっと詳しく、説明しなさい!」
ミチは強く言うが、表情はいやらしい笑顔だ。
まるで、罠に掛かって逃げ出そうと苦しむウサギを、目の前で楽しんでみてるような女の表情だ。
そんな笑顔を目の前に罠に掛かったウサギは、言われるがままに詳しくもう一度話し始めるのだった。