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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第一章 ホール・ダンジョン
74/217

第74層 悪夢の予感

この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。

キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。

様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。

 「うわっ!焦げた……」

自分の魔法で焼いていた、ハンバーグを1つひっくり返して思った以上に声を上げた。

 やはり、魔法の火は火力が強すぎる。

 だが、そんな強力な火が引火しないこの大樹は、実は鉄製か何かなのだろうか。

 色々考えながらも、ミライは今日の夜食のハンバーグを手慣れた手つきで焼いている。

ハンバーグの大きさは、直径10cm、厚さ2cmと大きめ。

まあ、これと野菜しか食わないからお腹いっぱいになることは無いだろう。

 ミライがハンバーグを焼き終わり、野菜と共に盛り付けに入っているときだった。

「げほっげほっ……ううう」

ユミルの少し強引な回復薬の流し込みで、どうやらミチが目を覚ましたようだ。

「ユミル、もっとゆっくり流してやれよ」

「いやーこういうの、あまりやったこと無いからな。思ったより難しい……回復って」

ユミルは何か過去を思い出すように、目線を少し遠くの暗い空に向けている。

 「うう……ここは?」

ミチは、周りをキョロキョロ見渡しながら言った。

「ここは死んだ物が来る世界だよ」

ユミルがまじめな表情でミチに嘘をささやく。

 ミチは、周りを見渡す速度を速めた。

そして、僕を二度見して目で状況説明を訴えてくる。

「ユミル。よくそんな嘘が出るよな。尊敬はしないけど」

ミライの言葉に、ユミルはぎこちない笑顔を見せる。

「いたたた……あの子は?」

そう言って、ミチも殴られた箇所を手で撫でている。

 恐らく、ユミルもミチも骨折れたんじゃないか?

もう復元したのかもしれないけど……。

「ミライが追い払ったらしい。鼻血出しながら」

ユミルは笑いながら言った。

 それを聞いて、ミチはミライの顔をじっと見つめる。

たぶん鼻下を集中的に……。

「ほら、飯作ったから、ご飯にしようよ。お腹空いたし、ね!」

 何でこんなに自分は隠し通そうとしてるのか分からない。

 でも、隠さなきゃいけないと、心の奥底で僕自身が訴えかけてきてる気がする。

「そういえばお腹空いたわね。ミライの言う通り夕食にしましょ。……ミライの戦闘をじっくりと聞きながらね」

「そうだな。細かく、じっくりとな」

 2人の企みの分かりきってる笑顔を、恐怖としか感じない。

 どうやら逃げ道はもう無いようだ。

 2人は食事の置いてあるミライの元へと、笑顔を消すこと無く向かってきた。

 2人は夢の中で悪夢を見て、僕は現実で悪夢を体感すると……。

これで3人仲良く悪夢にうなされましたと。

まあ、これが夢だったら目を覚ましたとき、どれだけホッとするだろうか。

 2人は少し焦げたハンバーグの前に座った。

ミライも覚悟を決めて座り、目の前のハンバーグを見つめる。

そして、ミライは「もっと小さく作っとくのだった」とため息をつくのだった。

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