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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第一章 ホール・ダンジョン
72/217

第72層 切り裂きの正体

この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。

キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。

様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。

 「べつに知りたくないけど、教えなさいよ!」

セーナは考えるのをやめて、ミライを囲むバリアの前まで歩いて来て言った。

 ミチと似てるなと少し思っていたが、今完全にその考えは否決された。

 この子、間違いなくツンデレだ!

 セーナは、バリアを小さな手で触れる。

当然、触れると全てを跳ね返すわけではないので、セーナは触れ続けられる。

「じゃあ教えてやる」

ミライは、セーナの手にバリア越しで手を合わせる。

セーナは、合わさった瞬間すっと手を引っ込めた。

「まず、君は僕の攻撃を避け切れてないよ」

「しっかりかわしたわよ!」

「荒いバリアの破片は、だけどね」

セーナは不思議そうな顔をしている。

ミライはその表情を見て少し笑ってしまう。

「僕は、君に向かって荒い破片を飛ばした。でもそれだけではなかった。君の上と左右にも、破片を飛ばした。正面に比べたら明らかに細かいのを……」

ミライがそう言うと、セーナは服や腕をくまなく調べた。

そして、指先をじーっと見つめている。

 どうやら、例の大きさの破片が見つかったようだ。

「ふふっ。魔法使いさん、なかなかやるわね。名前は?私はセーナ光魔法剣士よ」

 今更名前と職業言われても、とっくに知ってるのですが。

とにかく、どうやら戦闘を終わらせてくれるらしい。

「僕はミライ。職業は、ただの魔法使いさ」

「ダサいわね」

「うるさい。今度は服引き裂くぞ」

お互いに軽い笑顔を見せる。

 そして、ミライは四方を囲むバリアを解除した。

解除した瞬間、セーナは一瞬破片をかわそうと身構えたが、すぐに体勢を戻した。

「私はもうここには要は無いし、先に行かさしてもらうわ」

そう言ってセーナは、何故かミライの居る入り口とは反対の方向へ歩いていく。

「あ……」

ミライは、セーナの後姿を見て、思わず声を出した。

 表側は、そんなに目立たなかった服の切れ目は、裏側では一変して、完全にズタズタに引き裂かれていた。

 白い紐パンが完全に丸見えである。

 正直、ここに来てそんな光景なれてしまったのだが……。

「何?何かあるの?」

セーナは気づいてないらしく、こちらを振り向いてもまだ笑顔だ。

 セーナの背中および紐パンは、まだしっかり見える。

「いや別に何も無いけ……あ」

ミライは何も無いと言い切ろうとした瞬間だった。

 バリアの破片で紐が切れ掛かっていたのか、セーナの紐パンがスルスルと地面に向かって落ちていった。

 若々しいセーナの尻が完全に見えてしまっている。

さすがにミライは目線をそらした。

「きゃああああああああ」

セーナの悲鳴が耳に響く。

 どうやら、今の現状を理解したらしい。

ミライは、横目でセーナの様子を見る。

 セーナの体の向きはこちら側になっていて、スカートを完全に手で押さえている。

 目がどうしてもセーナのスカートの方に行ってしまう。

「早く、早く服着替えなおせ!」

ミライは、顔を真っ赤にしてオドオドしているセーナに対して強めに言った。

「ら、ライトフラッシュ!」

セーナがそう叫んだ瞬間、セーナ辺りから、周りが見えなくなるほどのまぶしい光が現れた。

 ミライは思わぬ眩しさに目をつぶる。

そして、ようやく眩しさが治まったところで目を開けた。

そこには、腕の傷は残っているが、服は同じデザインの新品に着替えたセーナがいた。

「ふん。この借りは次ぎ会ったら必ず返してもらうから!覚えてなさい!」

セーナは言い切ると、入り口とは反対方向の開けた場所から飛び降り、姿を消した。

 何の借りだよ……と心の中に思っておく。

 そして、覚えてたくなくても覚えているだろう。

そんな事を思いつつ、ミライは走ってセーナの消えた場所へと向かい、下を覗き込んだ。

 下には、それなりに急な、らせん状の滑り台が存在していた。

相当奥まで続いている。

もしかしたら、一番下まで続いているのでは?

「ははは、はははは……」

ミライは声だけ笑い、崩れるように座り込んだ。

 ミライの背中には、無数のバリアの破片が刺さっている。

 バリアを1面だけ消そうとすると、バリアの破片も含めた全魔法が解除される。

だから、ミライの背中を守るバリアも破片に変えて、コントロールしようと思ったが、そう全てうまくいくわけでもないようだ。

「解除……」

思った以上に魔力消費と、ダメージを受けてしまったようだ。

ミライは、散らばるバリアの破片を全て消して、地面にうつ伏せで倒れるのだった。

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