第69層 ひきこもり
この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
「はぁ、はぁ……なかなかやるようね……」
セーナが折れ曲がった傘を、杖代わりに地面に付きなが言った。
戦闘開始から数分がたっただろうか。
戦況はと言うと……。
「は、早く出なさい!そんなの卑怯よ!」
セーナはミライをじっと見つめながら言った。
その距離、30cmだろうか。
セーナの強く可愛らしい目つきが良く見える。
……バリア越しに、だけどね。
ミライは、完全に四方に張ったバリアの中に引きこもっていた。
卑怯者ではない、戦略だ!と、心の中は強気に。
「変な光魔法出されたら、動けるわけ無いだろ」
変な光魔法とは、セーナが打ってきた様々な魔法のこと。
火の玉の光るバージョンや、光るレーザービーム。
ユミルの使ってた、光の斬撃のようなのも使ってきた。
しかも、それが全て魔法を発動してから、こちらに届くまでが速いと来た。
唱えるまでが少し遅いのだが……。
そして、こちら魔法は相手が速すぎて当たらない。
だから、この状況は仕方なかったのだ。
「卑怯者!ひきこもり!ライトビーム」
バリアから距離をとって、セーナの批判と共にビームが飛ばしてくる。
ライトビームは単純な名前の技なんだが、威力は化け物。
最初に奇跡的に跳ね返したビームは、あの空に向かって伸びる大樹の枝を一本粉砕したのだ。
まあ、その技さえ見なければ、ひきこもりなんてしなかっただろう。
「死なない程度なんて、嘘だろ!?」
ミライは思っていたことをバリアの中からぶつける。
「瀕死になるけど、死なないわよ。だから出てきなさい!」
「瀕死もお断りだ!」
セーナは折れ曲がった傘で、バリアをガンガン叩く。
当然そんな物でバリアが破壊できるわけが無い。
物理攻撃も光魔法も跳ね返すバリア。
どうやら、この子とは相性が良いらしい。
守ることに対してだけど……。
「もういいわ。あなたから攻めてきなさいよ」
そう言って、セーナは武器である傘をしまった。
攻めろといわれても、バリアの中からは魔法が打てないのは、とっくに分かっている。
「どうしたの?まさか、それ以外魔法が無いの?」
嫌な所を付かれたものだ。
「そんなわけ無いだろ。今に痛い目合わしてやる」
とは言っても、バリアを解除したら恐らく相手の魔法が先に飛んでくる。
相手よりも先に魔法を放つなら、出来るか分からないが、このバリアを……。
「覚悟しろよ。いくぞ!」
「来れるものなら」
セーナは不敵な笑みを浮かべる。
そして、ミライはバリアの中でイメージを含まらせるのだった。