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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第一章 ホール・ダンジョン
66/217

第66層 思い出力の電光石火

この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。

キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。

様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。

 ミチは、目の前のブラックアビリーたちを次々と切り裂いていく。

 電光石火と言うのは、きっと目の前の光景のことを言うのだろう。

2体目、3体目と、目の前の敵を切り裂いたと思うと双剣が炎をまとい、4対目から全て燃やし尽くした。

 そして、ミチはまた叫んだと思うと、このフロアの外周を走り、幼虫たちを次々と燃やしていった。

ミチは止まらない。

止めることが出来ない。

 そして、元々転がっていたモンスターの死骸が、今一瞬で倒されていったモンスターの死骸と区別が出来なくなた頃、ようやくミチの動きが止まった。

「はあ、はあ……」

ミチは呼吸を乱している。

確かに体力と魔力の使いすぎだが、その他にも息を乱れさせる原因がありそうだ。

 まあ、聞いてはいけない気がするから聞かないが……。

「ミチ、一体何があったんだ!」

ミライの考えを反するように、ユミルはおもむろにミチに聞いた。

「芋虫には色々思い出があるのよ……」

ミチは大声で元気に言ったつもりだろうが、表情は死んでいた。

 よくない思い出だろうが、一体何があそこまで……。

ミライは考えるよりも先に、ユミルの少し高い位置にある方を2回強めに叩いた。

「まあ、火事にならなくて良かった。それよりも、先に進もうか」

ユミルは、にやけ顔で言った。

 ユミルも聞いてはいけないと察してくれたらしい。

「そうね。先に進まないとね。まだ続いてるみたいだし」

ミチは、このフロアの入り口とは反対側の方にある、出口らしき場所を見ながら言った。

「結局分からなかったな、この明るさ」

ミライはフロア全体を見渡しながら言った。

「まあ、いいさ。ミライそんな事より、これより先魔法解除するなよ?」

ユミルが苦笑いを浮かべながら言った。

そして、ミライはユミルの目線を追っていった。

 目を向けたのは戦闘前に仕掛けてた入り口のバリア。

もの凄いドスドス揺れている。

良く見ると、バリアの向こう側に数え切れないほどのモンスター。

 嘘だろ……。

思わず苦笑いを浮かべてしまう状況だった。

僕の苦笑いを見て、ミチも後ろを振り向いた。

 きっと、見た後の表情は苦笑いだろうな……。

「さてと、見ててもしょうがないし、先を目指そう!」

妙な空気を断ち切るため、ミライは2人に対して明るく言った。

そして、2人の視点を変える為に、入り口のバリアの後ろに倍の大きさのバリアを追加した。

 ミライの言葉に、ユミルは目を合わせて肯いた。

「じゃあ、進みましょうか!」

目の色も、顔つきも、元に戻ったミチがいつも通り元気に言った。

 やっぱりミチは、こうではないとね。

ミライの表情は、ミチ同様、柔らかくなった。

そして3人は、モンスターの死骸と体液だらけのフロアを後にするのだった。

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