第64層 蜂フロア
この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
ついに3人は開けた場所に出た。
「ここは・・・うわっ、気持ち悪・・・」
ミライは開けた場所を見た瞬間、率直に言葉が出た。
開けた場所は、天井が高く、相当広い円状の地形のホールのような場所。
そして、その円ホールの外側、おそらく木の側面に当たる場所に、人一人は入れそうな六角形の穴が、びっしり無数に敷き詰められている。
そして、その穴のほとんどには、虫の幼虫のような生物が入っている。
大きさは様々だが、その動きと数に吐き気を覚える。
どうやらここは、あの森での、蜂のアビリーたちの住み家のようだ。
入ってすぐに見えるのは、六角形内にいる大量の芋虫と、地面に転がる大量の蜂の死体・・・。
何で、こんなにも死んでるのだろう?
「あんまり・・・長くは居たくないわね・・・」
ミチは、そう言うと目線をそらすように、地面の方に目を向ける。
「確かにな・・・。しかし、ここはやけに明るいが、どこから光ってるんだ?」
ユミルは周りを見渡しながら言った。
確かに、凄く明るいフロアだが、光を出すような物は見当たらない。
いったいどこから・・・。
ミライとユミルがフロア内を見渡していた、その時だった。
六角形の眉のかかった穴から、次々と色の黒い蜂が飛び出してきた。
その数、ざっと見て十数匹。
「くそっ戦闘になるぞ!ミライ、入り口をバリアで塞げ。下から来られたら困る」
「わかった」
ユミルの指示通り、ミライは入り口に立ちすくんでいるミチを引っ張り、上ってきた坂と、この部屋の間を完全に塞ぐようにバリアを張った。
「ミチ!ミチってば!」
ミチは、何故か下を向いて震えながら動けなくなっている。
ミライが声を掛けても、首を横に少し振るだけだった。
虫が嫌いでもないが、芋虫はダメなのだろうか・・・。
「ミライ、ミチを守れよ!あと、来るぞ!」
ユミルは、こちらに振り向くことも無く、大剣を構えながら言った。
『十数匹』対『3分の2人』の戦闘が、モンスターの先行で始まるのだった。