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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第一章 ホール・ダンジョン
59/217

第59層 目の前の大樹

この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。

キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。

様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。

 「ついに、ここまで来たか」

ミライは、大樹の幹を手のひらで感じながら言った。

「長いようで、短い旅だったわね」

ミチは過去を思い出すかのように、大樹の上の方を見ながら言った。

「ユミル、大丈夫か?」

ユミルの表情が、なんだか暗かったので、声を掛けてみた。

「あ、ああ。大丈夫だ問題ない。しっかし、でかいな」

ユミルはそう言って、大樹を見上げる。

2人とも大樹を眺めていたので、ミライも釣られて大樹を見渡した。

 大樹の幹は、地面の方から緑の苔に侵食されて、大樹の幹自体が緑だという捉え方も出来ないこともない。

 相変わらず、大樹の枝や葉になる上の部分は雲がかかっていて見えない。

 結構な黒雲だが、雨は降らないようだ。

「ねえ、そういえばさ…ここに何しに来たんだっけ?」

ミチが不思議そうに聞いてくる。

「それを聞くか?」

ユミルはミチに対して軽く返した。

「ここのモンスターの脅威からビナンケの町を救うこと」

ミライは大樹を見ながら、はっきりとした口調で言った。

「そうだったわね。じゃあ時間も無いし、中に入るわよ!」

ミチはそう力強く言うと、周りを見渡してから、歩き出した。

 そして、左回りに大樹の幹をたどって、少し歩いた場所で立ち止まった。

「ミライー、ユミルー、入り口あったー」

ミチは遠くの方で叫んでいる。

「ほら、ユミル、行くよ!」

ユミルが大樹を見て、ぼんやりしていたので、ミライはユミルの背中を軽く叩いてやった。

「ああ、なんかすまねえな」

ユミルは何故か謝ってきた。

「どうしたユミル?まあ、いいか。ほら、ミチが待ってる」

ミライの言葉に、ユミルは軽くうなずく。

 そして、2人はミチの元につき、ミチの見ているところに目線を向けた。

大樹の少し高い位置に、大きな穴が開いている。

「え、どうするの?」

ミライは思わずミチに聞く。

「そんなの、バリアを足元から、ね!」

「了解」

ミチの言葉を聞いて、すぐに理解した。

 バリアを地面から出して伸ばし、3人をエレベーター方式であの穴まで上げるということ。

 ただ、3人をあの高さまで上げれるのだろうか・・・。

そう思いつつも、3人は、その入り口の真下で固まって立つ。

さあ、行こうかと思った時、突然ユミルが、ユミル自信の顔の頬を両手で叩いた。

パチンパチンと、2回大きな音が鳴り響いた。

「よし!行こう!」

その行動と言動に、ミチはポカンとしている。

 ミライはユミルに、笑顔を見せてつけてやる。

ユミルはミライに、明るい笑顔を返す。

 どうやらユミルは、何か吹っ切れたようだ。

「さて、バリア出すよ。足元滑るから気をつけろよ」

ミライは軽く2人に対して注意を払った。

2人は、ただただうなずく。

そして、ミライは集中して、バリアを足元から出すのだった。

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