第58層 規格外
この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
大樹前の少し大きな木陰。
3人は、その木陰で火の玉の着陸を待っていた。
「ねえ、思ったんだけどさ。あれが着陸したとき、爆発しなかったらどうなる?」
ミライはユミルに対して、小声で聞いた。
「どうなるって、モンスターの気が引けなくて、失敗!みたいな感じになるだろ」
ユミルは少し楽しそうに言った。
ミライは少し笑顔を見せながらも、動揺を隠し切れない。
「大丈夫よ!爆発しなかったら、あの数突破するだけだし」
ミチの元気な言葉が、未来の精神に追い討ちをかける。
「ははははは・・・」
ミライの口から、変な笑い声が出る。
「そろそろ来るぞ」
ユミルは、落ちていく火の玉を見ながら言った。
そして、あの火の玉が、地面とぶつかった。
その瞬間、もの凄い爆音が一面に広がった。
ミチは思わず、耳を塞いでいる。
爆音の次に、大きな火柱を立てて、地面の方から順に炎が消えていく。
そして、最後に残ったのは、大きな黒雲だけ。
3人は火の玉が落ちてからの光景を、ただただ口を空けて見ることしか出来なかった。
3人は、火の玉の落ちた場所に向かうモンスターの軍勢を見て、我に返った。
ユミルは、手を広げてミライに近づいていく。
そして、綺麗な音のハイタッチ。
もちろんミチともハイタッチ。
「完璧だよ!予定外の規模でよかったよ」
ユミルが大絶賛をして、ミライを見る。
「待ったかいがあったって感じね!」
ミチは笑みを浮かべながら言った。
「はあーよかったー!」
ミライも心から声を漏らす。
本当に失敗しないで良かった。
全く考えなかったけど、どうにか成った!
うれしくて、無意識に笑ってしまう。
「さて、だいぶ行ったかな。あの数が戻ってくる前に侵入しようか」
ユミルはそう言って、手を高く上げて体を伸ばした。
ミライはユミルを見て軽くうなずく。
「じゃあ、行くわよ!」
ミチは掛け声と共に、大樹に向かって走り出した。
そして、2人はミチの後ろを走るのだった。