第56層 迷死森脱出と新たな問題
この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
食事中は、今後の作戦会議。
ここ数日は、そんな食事を送ってる気がする。
今現在も、作戦会議中だ。
「で、行ってみようかってね!」
ミチの元気の良い説明が終了した。
まあ、説明しても、しなくても、結果は同じだろう。
「まあ、行こうか。モンスターに見つからない程度にだけどね」
ユミルが少し笑顔を見せていった。
「ごちそうさまでした!」
「ごちそうさまでした」
3人は手を合わせて言った。
これが作戦会議の終了の合図なのかもしれない。
3人は食器をメニュー画面に入れた。
「さて、行きましょうか!」
「なんか楽しそうだな」
ミチの笑顔に、ユミルは笑顔で言葉を返した。
「なんか目的が有ると、ね、やる気出るのよねー」
これから向かう方向をミチは見て、微笑みながらそう言った。
本当に喜怒哀楽が多い子だな、とミチを見ながら思ってしまう。
「あのモンスターの姿を見失わないように行こう」
ミライはそう言って、バリア外の少し奥を指した。
そこには、慌ててどこかに向かうモンスターの集団がいた。
「急ごうか。ミライ、バリア解除」
ユミルはモンスターを目で追いながら言った。
ミライはバリアを全て解除した。
最初の頃に比べれば、バリアの消えるスピードが速くなった気がする。
モンスターの姿がだんだん小さくなっていく。
「急ぐわよ!」
ミチはそう言うと、モンスターの集団を追うように走り出した。
そして、ミライもユミルも、ミチを追うように走り出すのだった。
この世界での体力は、地上と比例してるのだろうか。
いや、恐らく比例したとしても、相当強化されているだろう。
何故かと言うと・・・。
「や、やっと…やっと出れたー!」
息を切らしながら、ミライは叫んだ。
恐らく体感時間的に、3時間ぐらい走っただろうか。
前半は話しながらだったが、森を抜ける少し前の頃には、足音と呼吸音しか聞こえなくなっていた。
「意外と近場に在ったもんだな」
ユミルは息も乱れず、落ち着いた口調で言った。
ミチも全く息を切らしていない。
どうやら、体力は地上と比例しているらしい。
3人はしばらく無言で、辺りを見渡す。
目の前に広がる、草丈の低い草原。
久しぶりの大空。
少し先に見えるのは、目標地点としていた大樹。
今度はちゃんと根元の方まで見えている。
そして、大樹の頂上は、ここからでは見えなくなった。
雲が大樹の周りをおおっているのだ。
と言うよりも、あの木が雲を出してるという捕らえ方も出来る。
「ねえ、ちょっと見てよ!」
ミチは突然叫び、少し遠くの方を指差した。
そこには、恐らく3人がいただろう、あの草丈が少しある大草原が広がっていた。
少し道を変えれば、森に入る必要が無かったらしい。
3人は、少し力が抜けた。
「まあ、悔やんでも仕方ないな。それよりも、あの大樹見ろよ。モンスターがわんさか出入りしてるぜ」
ユミルは、大樹の方を見ていった。
確かに今まで戦ってきたのから、全く知らない物まで、様々なモンスターがそこには集まっていた。
その中には、あの苦戦した触手や蜂も数え切れないほどいる。
「ねえ、僕らはあの中を進むの?」
「さすがに大変そうよね」
ミライとミチは、不安を隠しきれない。
目の前の圧倒的な数に、3人で立ち向かうなんて、まず無理だろう。
それが、どんなにレベル差が有ったとしても。
「大丈夫だ。俺に良い案がある」
ユミルが不敵な笑みを浮かべながら、そう言った。
「なに?そんなに自信がるの?」
ミチもユミルの笑みを見て、思わず笑ってしまう。
「たぶん行けるだろう。まあ、作戦の主体になるのはミライだけどな」
そう言って、ユミルはミライの方を見る。
「僕が!?てことは魔法で?」
「そう!その通り」
ユミルは相当作戦に自信があるらしい。
ユミルから笑みが消えないのだ。
「まあ分かったよ。どうせ良い案浮かばないし。ユミルに乗るよ!出来る範囲で」
ユミルに笑みを見せるミライ。
「ユミル、私は?」
ミチはユミルに対して聞いた。
「魔力回復の呪文とか無いしなー。ミライが魔法はなったら、魔力回復薬を口に流し込んでやれ!」
その言い方は、ユミルなりの優しさだろうか。
まあ、こんなミチに対して「役割は無い」なんて言えないだろうな。
「んで、肝心の作戦の方、そろそろ話そうよ」
ミライは落ち着いた口調で、ユミルに対して言った。
「そうだな。もったいぶっても、しょうがないしな」
そう言って、ユミルの表情からだんだん笑みが消えていく。
そして、ユミルは一呼吸をして、話し出す。
「では作戦内容を言う!まずは・・・・・」
こうして、ユミルの考えた策が2人に話されていくのだった。