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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第一章 ホール・ダンジョン
53/217

第53層 恩返し

この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。

キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。

様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。

 物音1つない自分の家、部屋。

 周りで騒ぐ同級生、教室の中。

 ああ、戻ってこれたのか。

 戻ってきてしまったのか・・・・・。


 「………っい。……っらい。…みらい。ミライ!」

ミチの叫ぶ声に、ミライは目を開けた。

「よかった・・・」

ミチは今にも泣き出しそうな表情を浮かべている。

すぐ隣には、ユミルの微笑む顔を見える。

「ここは・・・」

ミライは、周りを目だけ動かし見る。

 張り巡らされたままのバリアと、真上のバリアの奥の木々の葉の隙間から、かすかに光が見えている。

 とにかく、もう日は昇っているらしい。

「大丈夫か、ミライ。一応言っておくと、あの戦闘が終わってからの朝だ。ミライの怪我は夜通しでミチが治した。そして俺はユミルだ。分かるか?」

ユミルがゆっくりとした口調で説明した。

 そういえば、右肩のもう痛みも無い。

 一応左手を右肩に当てて確認するが、穴なんて開いてないようだ。

「なんか、ありがとね」

「いいって別に。これで借りが返せたしな」

ユミルが言い、笑顔を見せる。

「ふぁーあ、さて、ミライも目を覚ましたし、私は少し寝るわね。ミライ料理よろしく!」

ミチが笑顔で言った。

 そういえば、今日、当番だっけ・・・。

「いててて、急に右肩が・・・」

「嘘ついてもダメね」

ミチには嘘が通用しないようだ。

「まあ、当番だから頑張れよ!俺も寝よっと」

ユミルは言ってから、大きな欠伸をして立ち上がる。

「んじゃ、よろしくね。あと、バリア張替えとかないと、モンスター入ってくるかも」

「はいはい、しときますよ」

ミライは軽く返事を返し、体を起こし、頭をかく。

ミチも立ち上がり、ユミルの方に歩いて行く。

 ミチとユミルは、バリアフロアの中心辺りで、地面に寝転がり目を瞑った。

「おやすみー。…ありがとうな」

お礼の言葉は聞こえないように小声で言った。

 寝ているかどうか分からないが、2人の表情は笑顔だった。

 良い仲間に合えたな…本当に。

 2人の寝顔を見て、ミライも思わず微笑んでしまう。

「さてと・・・」

ミライは立ち上がり、バリアを全て一回消し、今度はほぼ隙間無くなるようにバリアを張り替えた。

 そして、ミライは昼食の準備を始めるのだった。

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