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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第一章 ホール・ダンジョン
47/217

第47層 明日への作戦会議とあの時の少女

この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。

キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。

様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。

 「ついに着たわね」

ミチは、目の前の光景を見ながら言った。

 3人の目の前に現れているのは巨大な森であった。

木の1本1本が規格外の大きさだ。

だが、目的の大樹はまだまだ先で、まだ大きく見える。

そして、森の雰囲気が夕暮れのせいかもしれないが不気味だ。

入り口は何となく分かるが、1本道と言うわけでは無さそうだった。

 この場所に来るのに、ほぼ一日掛かった。

途中で、モンスターとの戦闘が数回あったが、そこまで苦戦はしなかった。

むしろ、良い経験値稼ぎとなった。

 「今日は、ここで休みましょ」

ミチが冷静に言う。

2人は、ただただ肯く。

そして3人は、夕食作りと、各自明日への準備を始めるのだった。


 夕食の焼きチーズパンを食べ終え、ミチのトイレも昨日のように済ませて、ミチが着替え終わった後。

3人は、今後の作戦会議を立てていた。

 「だーかーらー、前戦なんて無理だって」

ミライは強く主張した。

 ミチの提案は、自分自身は後方から回復の援助で、ミライが前戦で魔法を放つと言う案だった。

その提案に、もちろんミチは賛成で、ミライは大反対。

ユミルは、別にどちらでも…と言った感じだろうか。

 確かにミチの回復術は便利だ。

今日あった戦闘の中で実感した。

戦闘中の回復は、戦闘を有利に運べるようだった。

 ただ、魔法使いが前戦?

聞いたこと無い話だ。

どんなゲームでも、魔法使いは後方から遠距離特殊攻撃!

まあ、魔術師前戦が無いというわけではないが・・・。

 大体、ステータスが違いすぎる・・・。

「あっ」

ミライが呟いた。

「どうした?諦めが付いたのか?」

ユミルが笑みを浮かべながら言ってくる。

「いや、みんなステータス見せ合おうよ」

ミライはそう言って、自分のステータス画面を出す。

2人に見えるように、少し大きめの画面にした。

ミチとユミルは、ミライの言を疑問に感じながらも、ステータス画面を出す。

「3人の体力と防御力に注目ー」

そうミライは言って、自分の体力と防御力をの場所を指差す。

ミライの体力は522で、防御力は280。

ミチは、1553の、488。

ユミルは、2233の、520。

「おわかりいただけただろうか?」

「ミライが弱すぎるね」

ミライの問いに、ミチが笑顔で返す。

 少し心が痛いが、魔法使いだから仕方ないと自分に言い聞かせる。

「確かにレベル差も有るかもしれないけど、やっぱり職業でステータス変わるんだよ。僕が前戦に行ったところで、死にやすくなるだけだって」

「なるほどねー」

ミライの説明に、ユミルが納得の声をあげる。

ミチも諦めた表情をしている。

この考えは否決された。

「まあ、仕方ないわね。じゃあ、私とミライが後戦で、ユミル一人で前戦ね」

「却下!俺一人だったら持たないって・・・」

「そこは私が援護するから!」

「却下だ!」

こんな感じで、3人の作戦会議は長々と続くのだった。


 作戦会議も終わり、ミチもユミルも完全に寝てしまった。

 会議結果は、結局ほぼ今まで通り。

変わったのは、危なくなったらミチが下がって援護するが追加されただけ。

 2人はスースー眠っている。

だが、ミライはどうしても眠れなかった。

 ミライからの目線で、少し奥の草陰に何かが居るのだ。

魔法で燃やそうかとも考えたが、一応こっそりアペンシスを掛けた。

すると、相手はミライと同じ挑戦者なのだが、レベルが43と異常に高い。

ミライとのレベル差13。

 魔法打たなくて良かった・・・。

そんな事を思いつつ、いつも通り5面にバリアを張った。

だが、妙にあの草陰が気になって眠れない。

ミライは、じーっと草むらを見続けた。

 しばらく見ていると、ついに草陰の中にいる者の正体が分かった。

「あっ」

ミライは、その正体に思わず声を上げた。

出てきたのは、ビナンケの町でミライを瀕死まで追い込んだ、あの依頼時のすれ違いの少女がいた。

 名前はセーナね・・・。

セーナの格好は前と同じだ。

そして、セーナは草陰から出たと思うと、夜の森の中へと消えていった。

 何がしたいんだろう・・・。

ミライは、深く考え込もうとする前に、凄い眠気に襲われた。

「いいや。ねよう」

ミライは呟くと、その場で横になり、深い眠りに付くのだった。

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