第43層 包囲
この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
「おはよう。やっと目が覚めた?」
ミライは眠りから覚めた瞬間に、そうミチに言われた。
ミチの隣にはユミルも居るので、ミライが一番最後に起きたようだ。
「お2人とも、お早いお目覚めのようで」
ミライが目を擦った後に言った。
「それはね・・・」
ミチはそう言って、向こうのバリアの方を見る。
ミライもミチの目線を追うようにバリアの方を見る。
バリアを1枚越えた先には、モンスターがずらりと並んでいた。
なんだ、モンスターの群れじゃないか・・・。
「え、ええ!?」
ミライは突然叫ぶと、もう一度バリアの方を目を凝らして見る。
バリアを1枚越えた先には、モンスターがずらりと並んでいた。
ミライは、ふと立ち上がり、体をゆっくり1回転させバリア全体を見る。
昨日の暖炉の焚き火は完全に消えている。
そして、バリア周りを囲むように、両手に鎌を持つモンスターの群れ、恐らくマンティスの群れがそこにはいた。
「何故こうなったのか説明してください」
「私が知りたいわよ!」
ミライの問いに、ミチが強めに返した。
「どうするの?これ・・・」
ミライが呟くように言った。
「とりあえず・・・ミライ、あの呪文できるか?」
ユミルに言われて、ミライは少し考えてから、あの呪文の存在を思い出す。
「あー了解。では、アペンシス!」
ミライは目を覚ますためにも、呪文名を大声で言った。
呪文発動後、ミライを中心に、ステータス画面が現れる。
「おー僕レベル上がってるじゃん。って・・・気持ち悪・・・」
ミライが自分のレベルの上昇が喜べるのは、一瞬だけだった。
ふと、バリア越しのモンスターたちを見ると、ステータス画面が気持ち悪いぐらい重なっていた。
その数ざっと見て50匹。
「モンスターの声、聞こえるか?」
ユミルがミライに対して聞いた。
「うん・・・聞こえすぎて気持ち悪い。でも、やる気らしいのは分かる」
やる気と言うのは、中の3人を殺す気だということ。
どうやらユミルは理解できたらしく、苦笑いを浮かべている。
「ミライって、モンスターの声聞こえてるの?」
ミチもミライに対して質問をした。
そういえば、ミチは知らないんだったな・・・。
「たぶん完全に身に着けたと思うよ」
「ふーん」
ミチは軽い返事をして、バリアの方を見る。
「んで、どうする?」
ミライが2人に対して聞いた。
ミライの質問の後、3人とも少し黙り込んだ。
その間、バリアがマンティスの鎌を弾く高い音が、いろいろな場所から聞こえてくる。
少し自分のバリアの頑丈さにに感心してしまう。
そして、昨日の戦闘のミチの蹴る力に対しても・・・。
3人が黙り込んだ中、一番最初に口を開いたのはミチだった。
「とりあえず、このまま待ってみようか?」
「腹減ったね。そういえば・・・」
ミライは呟くように言った。
「戦闘する前に、腹ごしらえしとくか」
「賛成!」
ユミルの言葉に対し、ミチが手を上げて、笑顔で言った。
思わずこちらも笑顔になってしまう。
「じゃあ、軽く作りますか」
ユミルはそう言って、調理の作業へと入る。
ミライとミチは、周りの目線を気にしつつも、ユミルの調理作業を話しながら眺めるのだった。