第40層 休憩終了
この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
「石の重さって何よー」
ミチは、考え込んでいるミライに向けて言った。
僕の耳はミチの言葉を、意思ではなく、石と判断した。
まあ、発音には個性があるから、あちらは意思と言ったつもりだろう。
「まあ、気にすんな。あー負けた!」
「そんな元気に言われたら、勝った気がしないのですが?」
「負けた・・・だと・・・」
「そう!そんな感じでって、もう遅いけどね」
そんなやり取りをし、ミライとミチは笑った。
「ミライ、何で火術使わなかったんだ?」
唯一笑ってないユミルが、笑いの空間に言葉を挟んだ。
「そういえば・・・そうね。で、ミライ、答えなさい?」
ミチの言い方が、ちょっと怖かった。
あの炎の呪文を使えと?
目の前の可愛い女の子に対して?
肩元で怯えて泣いてたんだぜ?
そんな子に、炎を放つなんて、出来るわけがない。
「いや・・・使う暇が無かっただけ」
ミライは色々考えて、言葉を口に出した。
その言葉に、ユミルは不思議そうな顔をしていた。
「まあ、いいわ。さてどうする?これから」
ミチは、2人に対して聞いた。
「先に進もう。時間は早いほうが良いんだろ?」
ユミルはそう言うと、その場から立ち上がった。
「回復早いな。地上じゃ有り得ないけど」
ミライは、そう言葉をユミルの送った。
「ほんとに大丈夫?」
ミチは心配そうに、ユミルに言った。
「君の優しさに惚れてしまいそうだ。…いてっ!」
ユミルが、ミチの頬を撫でながら言うと、ミチは顔を少し赤くし、ユミルのすねを蹴った。
ユミルは、地上ではこんな人だったのか?と考えてしまう。
まあ、冗談は得意のようだが・・・。
「さてと、ユミルも元気だし…目指しましょうか!」
ミチはそう言って、奥の方に見える巨大な木を目指して歩き始めた。
2人も黙って、ミチの後ろをついて行く。
ユミルの足取りも軽いようだ。
こうして、休憩時間は終わり、また歩く作業が始まるのだった。