第39層 思いの比例
この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
「いてててて・・・」
ミライは、10mぐらいの高さから落ちてきた。
落ちたけれど、まだ、生きてるから大丈夫だ。
問題なのは、あのバリアが倒れていく方向にいるユミルだ。
ミライは、地面に尻をつけたままユミルの方を見た。
ユミルは・・・大剣で、バリアに押しつぶされるのを防いでいた。
片手で、なんですけど・・・。
ユミルは大剣を右手で持ち、バリアを剣先で突き上げている状態。
それほど力を出している様子でもなかった。
「よいしょっと」
そうユミルは言いながら、剣を右に傾け、バリアをユミルの少し右側に倒した。
もちろん、余裕の片手での作業だ。
「な、なんでだ」
ミライは、予想外の光景に本音が出た。
「いや、底まで重くなかったし」
ユミルは、軽く応答した。
「お喋りする暇があるの?」
ミチは突然、ミライの目の前に現れて、剣先を向けてきた。
今度は、腹元と、頭の上。
もう、ミライには逃げる手段は無かった。
いや、もう戦う気は無かった。
「参った」
「全然『参った』って感じの口調じゃ無いわね。まあ、いいけど」
ミチは、残念そうに言った。
ミライは、ミチが剣をしまうのを確認してから立ち上がり、倒れたバリアの方に向かう。
そして、バリア先端前に来て、バリアを下から持ち上げてみた。
すると、簡単にバリア先端は地面から離れた。
「こんな重さだったんだ」
そうミライは言って考え込む。
いや、軽かったら昨日の戦闘が勝てたとは思えない。
あの時、バリア落としたとき、地面揺れてた気がするのだが・・・。
ふと、ミライは何かを思い浮かべたように、座布団ぐらいのバリアを作った。
そのバリアを作るときに、少し空想的工夫を加えてみた。
「ねえ、ちょっと持ってみて」
ミライは、お手軽サイズのバリアを指しながら、ミチに対して言った。
「持ってみてどうかなるの?」
ミチは、そう言いつつも、バリアを持ち上げる動作をする。
だがバリアは、ミチが引っ張ろうが、押そうが、蹴ろうが、剣で斬ろうが、びくともしなかった。
「なにがしたいの?」
ミチは質問をぶつけてきた。
「これ、地面にでも引っ付いてるのか?」
ユミルは苦笑いで言った。
「意思の重さか・・・」
ミライは、2人の言葉を完全に無視して呟いた。
その時の状況や思いで、魔法の能力が変わるのか?
あくまでも、予想だが・・・。
ミライは、そんな事を思いつつも、細長いバリアと、重たいバリアを、綺麗に消し去るのだった。