表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第一章 ホール・ダンジョン
39/217

第39層 思いの比例

この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。

キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。

様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。

 「いてててて・・・」

ミライは、10mぐらいの高さから落ちてきた。

 落ちたけれど、まだ、生きてるから大丈夫だ。

問題なのは、あのバリアが倒れていく方向にいるユミルだ。

ミライは、地面に尻をつけたままユミルの方を見た。

 ユミルは・・・大剣で、バリアに押しつぶされるのを防いでいた。

 片手で、なんですけど・・・。

ユミルは大剣を右手で持ち、バリアを剣先で突き上げている状態。

 それほど力を出している様子でもなかった。

「よいしょっと」

そうユミルは言いながら、剣を右に傾け、バリアをユミルの少し右側に倒した。

 もちろん、余裕の片手での作業だ。

「な、なんでだ」

ミライは、予想外の光景に本音が出た。

「いや、底まで重くなかったし」

ユミルは、軽く応答した。

「お喋りする暇があるの?」

ミチは突然、ミライの目の前に現れて、剣先を向けてきた。

 今度は、腹元と、頭の上。

もう、ミライには逃げる手段は無かった。

 いや、もう戦う気は無かった。

「参った」

「全然『参った』って感じの口調じゃ無いわね。まあ、いいけど」

ミチは、残念そうに言った。

ミライは、ミチが剣をしまうのを確認してから立ち上がり、倒れたバリアの方に向かう。

そして、バリア先端前に来て、バリアを下から持ち上げてみた。

すると、簡単にバリア先端は地面から離れた。

「こんな重さだったんだ」

そうミライは言って考え込む。

 いや、軽かったら昨日の戦闘が勝てたとは思えない。

 あの時、バリア落としたとき、地面揺れてた気がするのだが・・・。

ふと、ミライは何かを思い浮かべたように、座布団ぐらいのバリアを作った。

 そのバリアを作るときに、少し空想的工夫を加えてみた。

「ねえ、ちょっと持ってみて」

ミライは、お手軽サイズのバリアを指しながら、ミチに対して言った。

「持ってみてどうかなるの?」

ミチは、そう言いつつも、バリアを持ち上げる動作をする。

だがバリアは、ミチが引っ張ろうが、押そうが、蹴ろうが、剣で斬ろうが、びくともしなかった。

「なにがしたいの?」

ミチは質問をぶつけてきた。

「これ、地面にでも引っ付いてるのか?」

ユミルは苦笑いで言った。

「意思の重さか・・・」

ミライは、2人の言葉を完全に無視して呟いた。

 その時の状況や思いで、魔法の能力が変わるのか?

 あくまでも、予想だが・・・。

ミライは、そんな事を思いつつも、細長いバリアと、重たいバリアを、綺麗に消し去るのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ