第34層 治療
この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
どうしてだろう。
2人は気を失って、大怪我を負ったというのに、なぜか顔がにやけてしまう。
自分ならどんな相手でも勝てるのでは、と言う考えしか浮かんでこない。
地上の世界よりも楽しいかもしれない・・・。
そんな事を考えている今は、2人の治療ををえた後のことだ。
今思えば、治療作業は大変な物だった。
ミライ用の掛け布団を地面に敷いて、2人を仰向けに並ばせて寝かせる。
そして、アイテムの説明を見ながら治療を開始した。
ユミルは、両足のすねの部分が完全に折れている様子で、その部分は赤紫に腫れ上がっていた。
腫れた部分に、スプレータイプの痛み止めと、再生剤を振りまき、ユミルの口の中に、液体の回復薬を流し込み、ユミルの応急処置は終了。
あとは、ユミル次第で早く直るだろう。
ミチは、火の明かりのそばで見て分かったが、縛られた4箇所は完全に青あざになっていて、火傷は右手と背中にあった。
特に右腕の部分は、気持ち悪いぐらいの重度の火傷だった。
火傷治しと言う便利な道具は無いので、ユミルと同じような感じで、痛み止めと再生剤を火傷の箇所に振りまき、口に回復薬を流し込む。
ミチの口を開ける作業は、少し抵抗があったが、どうにか開けた。
あと、ミチにつ付いている、あの生物の体液を出来る範囲で拭く作業もする。
流石にスカートの中に手を突っ込むなんて事は、勇気の無い僕には出来なかった。
足元、腕、体、頭と、出来る範囲内をタオルで拭いたが、足に付着していた液体が、あの生物の物ではないと分かったのは、全て拭き終わってからの事だった。
そして、2人を仰向けと、うつ伏せ状態を交互に強引に変えて、もう何も異常が無い事を確認する。
2人を仰向けにし、掛け布団をかけてあげて、ようやく治療終了。
その後は、これだけ出来た自分をしばらく褒めた。
そんな事が数時間前にあって、今があるのだ。
その後と言うと、寝ずにモンスターが来ないか見張ってようか、とも思ったが、2人のいい寝顔を見て、自分も凄く眠くなる。
ミライは、大きなあくびを堂々とした。
どうやって寝ようか・・・。
もう、そのことにしか考えが無かったし、することも無かった。
ミライは、3人が安全に寝れるように、色々考えて実行してみる。
しかし、残り少ない魔力と数少ない魔法で色々実行するのは、流石に無理があった。
結局色々試したが、あのモンスターを倒す一歩手前の状態の、自分から半径5m付近四方にバリアを落とし、上に蓋をする事が採用となった。
寝ながら、四方にバリアを張り終え、最後に上に大きめのバリアで蓋をする。
思い通りに出来上がっているなら、厚さは5cmぐらいだろうか。
こんな傷だらけの戦闘は、二度としたくない・・・。
だって、下手すれば僕だって死んでいたかもしれない。
逆に生きていたのが、奇跡なのかもしれない・・・。
あのモンスターは一体・・・。
2人はいつ目覚めるのだろうか・・・。
そんなこんなを思っているうちに、ミライは眠っていたのであった。