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ア・ホールド・ダンジョンズ!  作者: オレン
第一章 ホール・ダンジョン
33/217

第33層 氷バリア使い

この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。

キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。

様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。

 あんなに重い剣を持っているのに、あのスピードか!

ミライは、心の中でそう思った。

 早いのは、ユミルの動きではなく、ユミルの剣の振り。

緑の物体シブクリーンまでの距離をゆっくり近づいたと思っていると、剣がもう振り下ろされている。

 これが、職業主の実力か・・・。

ユミルは、シブクリーンに何度も切り込み、少し距離を置いた位置に戻る。

「ライトアタック、ライトアタック、ライトアタック・・・」

ユミルが同じ言葉を何度も繰り返しながら、大剣をクロスさせながら、ヌンチャクのように振りまわす。

 ユミルが1度剣をⅩを書くように振るたびに光のような斬撃が現れ、シブクリーンに向かって確実に飛んでいく。

(小僧、なめるなああああ!)

シブクリーンが叫ぶと、触手を1本新しく作り、ユミルの足を目掛けて凄い速さで飛んでいった。

「ぐわっ!」

ユミルの声と共に、骨の折れる鈍い音がここまで聞こえた。

「ぬうあああああああああ」

ユミルの無残な叫び声を上げ、うつ伏せに倒れ、その後は静かになる。

ユミルは少し浮かせていた顔を地面につける。

 ユミルはもう回復させない限り動けない。

 あんなユミルの声・・・はじめて聞いた・・・。

(緑髪の小僧は後だ。まずはお主からだ)

どこが顔か分からないが、恐らく僕に向けての言葉だろう。

「くそっ、どうすればいいんだ!」

ミライは心境を言葉で吐き捨てる。

そして、シブクリーンに向かって、バリアを縦にしたのを3発放つ。

 シブクリーンは、触手を1本作り上げて、再びミチの右手に絡みつく。

そして、バリアから身を守るように触手を前に伸ばし、ミチを盾にする。

「やばい解除!」

ミライは叫び、無意識にバリアを解除させようとした。

すると、バリアは消えはしなかったが、粉々に砕け散りまわりに飛び散る。

飛び散ったバリアの破片は、ミチの服やスカートと、シブクリーンを細かく引き裂く。

 あぶなかった・・・。

もう少しで、ミチを2つに引き裂くところだった・・・。

引き裂く・・・・。

 ミライの頭の中に、1つだけ案が浮かぶ。

ミチを助ける唯一の方法。

「お前は、触手を4本しか出せない」

(だから、どうしたと言うのだ?)

 思ったとおりだ。

4本以上の触手を出せるなら、3人ともつかまって、ゲームオーバーだ。

「それがお前の弱点だ!」

ミライは叫び、再び氷バリアを作り上げ、シブクリーンに向かって1つ放った。

(その技は無駄だと分からんのか!)

シブクリーンは、触手をすべて伸ばし、ミチを盾にする。

ミライは、ほぼ雑念を考えずに、ひらめいている事を思い、実行を開始した。

今度は、飛んでいるバリアーをうまく消せた。

 そして、ミチに向かって飛ぶバリアが消えた瞬間。

シブクリーンが、2mぐらい伸ばしている触手目掛けて、幅広く、分厚く、底の方が鋭い氷の壁が落ちてきた。

そして、ミチに絡まる4本の触手を、ほぼ同時に切断した。

触手を切断して、ミチが地面に落ちる前に次の作業に移る。

 触手を切断した氷の圧壁を、2枚の薄い氷板に変える。

そして、ミチ側の氷の壁をミライ方向に向かわせ、シブクリーン側の氷の壁は、とにかく反対方向に大きく動かした。

ミライは氷に押されてきたミチを体で受け止め、氷の壁をぶつかる寸前に解除する。

同じ1つの魔法なので、シブクリーン側の氷の壁も解除された。

 次に、向こうがひるんでいる隙に、ミチの触手を一本一本解いていく。

 氷の冷たさで、触手体液の熱が冷めたのはラッキーだった。

触手を1本解くごとに、シブクリーンの周りに氷の圧壁を作る。

ミチに絡まる全て触手を解く頃には、シブクリーンの四方に氷の壁を作り上げた。

(さ・・・させるか!)

こちらの策に気がついたのか、シブクリーンは触手を天に伸ばし始める。

 だが、もう遅い!

ミライは、ミチを右手で抱えたまま左手を天に向けて、そして左手を下ろした。

すると、すぐさま上空に出来ていた、横にした氷の厚いバリアを、4方の氷の壁に蓋をするように、その上に落とした。

落ちた瞬間に、地面が揺れる。

(お前は、魔法を同時にしか解除できない。小僧攻撃はの私にはこの壁がある限り貫けん!)

「確かに解除は同時にしか出来ない、だが俺のバリアの、もろさは知っている」

ミライはそう言葉を放つと、シブクリーン上空に今までで一番底が鋭い氷のバリアを作り上げた。

(ま、まて!くそがあああああああ)

「フリーズ・スライス」

ミライは、鋭いバリアを真下に下ろし、呟くように魔術名を言った。

 氷の壁で出来た箱は綺麗に2つに別れ、透けて見える箱の中は、無残な物だった。

 さすがに箱の中の生物は、生きてはいないだろう。

「はあーほんとに死ぬかと思ったし」

ミライは心の声を漏らし、足の力を抜かれたように、その場に座った。

 そして、ミチとユミルに目を向ける。

『死ねば消える』と言うのが分かっているので、死んではいないと確認する。

ただ、2人は動かないので完全に気を失っているようだ。

 まあ、当然と言えば当然だろう。

 ミライは疲れきった精神に鞭を打ち、立ち上がった。

「2人とも、貸し1ね」

ミライはそう独り言を言い、2人を暖を取っていた場所に運んだ。

 そして、2人のアイテム治療を開始させるのであった。

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