第33層 氷バリア使い
この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
あんなに重い剣を持っているのに、あのスピードか!
ミライは、心の中でそう思った。
早いのは、ユミルの動きではなく、ユミルの剣の振り。
緑の物体までの距離をゆっくり近づいたと思っていると、剣がもう振り下ろされている。
これが、職業主の実力か・・・。
ユミルは、シブクリーンに何度も切り込み、少し距離を置いた位置に戻る。
「ライトアタック、ライトアタック、ライトアタック・・・」
ユミルが同じ言葉を何度も繰り返しながら、大剣をクロスさせながら、ヌンチャクのように振りまわす。
ユミルが1度剣をⅩを書くように振るたびに光のような斬撃が現れ、シブクリーンに向かって確実に飛んでいく。
(小僧、なめるなああああ!)
シブクリーンが叫ぶと、触手を1本新しく作り、ユミルの足を目掛けて凄い速さで飛んでいった。
「ぐわっ!」
ユミルの声と共に、骨の折れる鈍い音がここまで聞こえた。
「ぬうあああああああああ」
ユミルの無残な叫び声を上げ、うつ伏せに倒れ、その後は静かになる。
ユミルは少し浮かせていた顔を地面につける。
ユミルはもう回復させない限り動けない。
あんなユミルの声・・・はじめて聞いた・・・。
(緑髪の小僧は後だ。まずはお主からだ)
どこが顔か分からないが、恐らく僕に向けての言葉だろう。
「くそっ、どうすればいいんだ!」
ミライは心境を言葉で吐き捨てる。
そして、シブクリーンに向かって、バリアを縦にしたのを3発放つ。
シブクリーンは、触手を1本作り上げて、再びミチの右手に絡みつく。
そして、バリアから身を守るように触手を前に伸ばし、ミチを盾にする。
「やばい解除!」
ミライは叫び、無意識にバリアを解除させようとした。
すると、バリアは消えはしなかったが、粉々に砕け散りまわりに飛び散る。
飛び散ったバリアの破片は、ミチの服やスカートと、シブクリーンを細かく引き裂く。
あぶなかった・・・。
もう少しで、ミチを2つに引き裂くところだった・・・。
引き裂く・・・・。
ミライの頭の中に、1つだけ案が浮かぶ。
ミチを助ける唯一の方法。
「お前は、触手を4本しか出せない」
(だから、どうしたと言うのだ?)
思ったとおりだ。
4本以上の触手を出せるなら、3人ともつかまって、ゲームオーバーだ。
「それがお前の弱点だ!」
ミライは叫び、再び氷バリアを作り上げ、シブクリーンに向かって1つ放った。
(その技は無駄だと分からんのか!)
シブクリーンは、触手をすべて伸ばし、ミチを盾にする。
ミライは、ほぼ雑念を考えずに、ひらめいている事を思い、実行を開始した。
今度は、飛んでいるバリアーをうまく消せた。
そして、ミチに向かって飛ぶバリアが消えた瞬間。
シブクリーンが、2mぐらい伸ばしている触手目掛けて、幅広く、分厚く、底の方が鋭い氷の壁が落ちてきた。
そして、ミチに絡まる4本の触手を、ほぼ同時に切断した。
触手を切断して、ミチが地面に落ちる前に次の作業に移る。
触手を切断した氷の圧壁を、2枚の薄い氷板に変える。
そして、ミチ側の氷の壁をミライ方向に向かわせ、シブクリーン側の氷の壁は、とにかく反対方向に大きく動かした。
ミライは氷に押されてきたミチを体で受け止め、氷の壁をぶつかる寸前に解除する。
同じ1つの魔法なので、シブクリーン側の氷の壁も解除された。
次に、向こうがひるんでいる隙に、ミチの触手を一本一本解いていく。
氷の冷たさで、触手体液の熱が冷めたのはラッキーだった。
触手を1本解くごとに、シブクリーンの周りに氷の圧壁を作る。
ミチに絡まる全て触手を解く頃には、シブクリーンの四方に氷の壁を作り上げた。
(さ・・・させるか!)
こちらの策に気がついたのか、シブクリーンは触手を天に伸ばし始める。
だが、もう遅い!
ミライは、ミチを右手で抱えたまま左手を天に向けて、そして左手を下ろした。
すると、すぐさま上空に出来ていた、横にした氷の厚いバリアを、4方の氷の壁に蓋をするように、その上に落とした。
落ちた瞬間に、地面が揺れる。
(お前は、魔法を同時にしか解除できない。小僧攻撃はの私にはこの壁がある限り貫けん!)
「確かに解除は同時にしか出来ない、だが俺のバリアの、もろさは知っている」
ミライはそう言葉を放つと、シブクリーン上空に今までで一番底が鋭い氷のバリアを作り上げた。
(ま、まて!くそがあああああああ)
「フリーズ・スライス」
ミライは、鋭いバリアを真下に下ろし、呟くように魔術名を言った。
氷の壁で出来た箱は綺麗に2つに別れ、透けて見える箱の中は、無残な物だった。
さすがに箱の中の生物は、生きてはいないだろう。
「はあーほんとに死ぬかと思ったし」
ミライは心の声を漏らし、足の力を抜かれたように、その場に座った。
そして、ミチとユミルに目を向ける。
『死ねば消える』と言うのが分かっているので、死んではいないと確認する。
ただ、2人は動かないので完全に気を失っているようだ。
まあ、当然と言えば当然だろう。
ミライは疲れきった精神に鞭を打ち、立ち上がった。
「2人とも、貸し1ね」
ミライはそう独り言を言い、2人を暖を取っていた場所に運んだ。
そして、2人のアイテム治療を開始させるのであった。




