第32層 あつい触手戦
この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
ミライとユミルは、月明かりの中すぐにミチを発見することが出来た。
ミチは、完全にモンスターに捕まっていた。
植物のような、緑の触手の巨大な塊。
その物体に、ミチは両手両足を4本の触手で固定されていた。
ゲームなどで見る触手と比べても、数段太く、気持ち悪く感じた。
「ちょっと、なんなのよ、こいつ!」
ミチは必死で叫び抵抗する。
だが、触手が解けるような感じはしない。
ミライは緑の物体に向かって手をかかげ集中する。
「アペンシス!」
ミライの周りの、様々なステータスが見えてくる。
「名前はシブクリーンで、レベル40!?属性が火」
ミライは書いてある通りに読み上げる。
属性なんてあったっけか?
ただ、今はそんな事はどうでもいい。
一番高いレベルのユミルでも5レベル差。
僕なんて、17レベル差もある。
下手すれば全滅もありえる。
どうすれば・・・・。
そうこう考えていると、どこからか声が聞こえてきた。
(フフフ、良い遊び相手じゃないか、ぜいぜい楽しませてくれようぞ)
恐らくだが、あのモンスターから声が聞こえた。
「あいつ、話せるのか!」
ミライは、そう叫んだ。
ミライの声を聞き、ユミルは少し驚いた表情を見せる。
ミチは必死に、もがき続けている。
(しつこい小娘め…この程度の細い右腕、軽くもぎ取ってくれようぞ!)
「させるか!」
ミライは叫び、目の前に氷のバリアを大きめに作り上げる。
そして、バリアの向きを変えて、ミチの右手に絡まる触手に向かって強く放った。
そのバリアは一発で触手を貫き、触手をミチの手から切り離した。
(うぐう・・・)
モンスターは少しひるんだ。
ミチは右手がぶら下がり、体の体勢がが不安定になる。
「きゃ、きゃああああああ」
「ミチ!」
ミチの叫びに、2人はミチの名前を同時に叫んだ。
切断された触手部分。
そこから体液が流れ出てる。
その体液に、ミチのぶらぶら揺れる右腕が当たり、当たった箇所が火傷した時のように、焼け爛れていたのである。
ミチの手が骨まで溶けると言う感じではないので、ただ熱いだけなのだろう。
でもその威力は凄まじいらしく、ミチは気を失ってしまったようだ。
(ふっ、小僧、なかなかやるではないか)
「くそっ!どうしたら・・・」
ミライが、そう言葉を吐いたその時だった。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
ユミルが、叫びながらモンスターに突っ込んでいった。