第26層 3日後
この作品は、文章表現レベルが1/1000Lvの作者の書いた作品です。
キャラ名が被ったりしますが、作者はオリジナルだと思っています。
様々な表現が含まれますが、話の内容と、作者の成長を見守ってください。
ミライは、甘い匂いに起こされることになった。
匂いは、恐らく食堂の方からだろう。
起きてすぐにベッドを見るが、2人の存在は無かった。
まあ、食堂から声が聞こえるから、2人とも食堂だろう。
ミライは、ベッドの上であぐらをかく。
そして、お腹の左の方を優しくなでてみる。
思ったより痛くない…かな?
それにしても、1日でここまで治るとは…。
そう思いつつ、ミライはベッドから降りて、食堂の方へと向かうのだった。
食堂と廊下との間に、扉は無い。
そのため、ミライが食堂に向かっていく姿は、ミチたちにすぐに気づかれた。
ユミルは、ミライの姿に気がつき、「おお」と目を丸めながら言った。
ミチは、今にも泣きそうな表情だ。
「おはよーございまーす」
ミライは、3人の目線を感じながらも、軽い口調で言った。
「久々に目覚めて、第一声がそれか?まあ、いいけど」
ユミルも軽い口調でそういった。
「ばか!もう目が覚めないのじゃないかって心配してたんだから」
ミチは、席に座ったまま泣き出してしまった。
「あーミライ。女は泣かすなよー」
ユミルはそう言うが、顔は笑っていた。
「帰り遅くなった、ごめん。て、半日寝てただけでしょ」
その言葉で、ミチは泣き止み無言になった。
「いや、君、3日は寝てるから」
ミライの言葉に、ネルロスさんが冷静に言葉を返した。
「え…3日?」
「たしかに3日だ。いや、3日と半日だな」
ユミルも冷静に言葉を返してくる。
え、状況がつかめないのですが。
僕は、あの少女に殴られて、3日間眠りについたと。
確かに言われてみれば、お腹の空き具合がすごい気がする。
「え、じゃあ、えーっと…ガープさんは?」
「とっくに来て行ったよ。凄腕魔法使いさんに会えなくて残念そうだったけど」
ユミルは問いに答えると、どこからか袋を取り出し、こちらに見せてきた。
中身は聞かなくてもお金だろうと想像できる。
「なんだか…」
ミライは、その先の言葉がつまる。
「なんだか?」
ネルロスさんは軽く聞き返す」
「なんだか、色々悪い事した気分だ。何も悪さした覚えないのに」
ミチとネルロスさんは、軽く笑いを噴き出した。
きっと悪い事に対する引っかかりが有るのだろう。
「さて、早くミライ君もこっち来て朝食食べてよね」
ネルロスは、そう言って雰囲気の流れを切り替えた。
そして、ミライは言われるがままに席に着き、机の上に置かれたホットケーキを勢いよく食べ始めるのだった。